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Kai House アカデミー開講

イベント
2020年02月11日
Kai House Clubでは「料理を趣味としてではなく、ビジネスとして成功させること」をサポートするために、会員の皆様のご要望やニーズを踏まえ、2020年1月から『Kai House Club アカデミー』を開催しています。全12回開催される講座ですが、ここでは1回目の講座の様子をダイジェスト版でお届けします。

『Kai House Clubアカデミー』では
料理をビジネスとして成功させる秘訣を紹介

1回目の講座のテーマは『料理家のためのマインドセット』。講師として登場したのは、数々のヒット料理本を世の中に送り出している編集者の綛谷久美(かせやくみ)さんです。「料理が好きで教室を始めたけれど、リピートにつながらない」「出版が夢だけど、どう企画を考えて、どう売り込めばいいかわからない」などのように料理家が一人で悩んでいるケースは決して少なくありません。このセミナーは、料理を趣味ではなく、ビジネスとして成功させるために、どんな戦略を立てるべきかを考えるきっかけになればという、Kai House Clubの思いをもとに開催されました。

人気料理家がブレイクした気になる舞台裏を紹介!

まず取り上げたのは、愛知県の小牧市にある料理教室に全国からわざわざ参加する人がいるということで知られている、フードクリエイターのおかちまいさんの事例です。2018年末には料理教室運営について綴ったレシピ付きのエッセイ集『即日満席になる料理教室』(イカロス出版)が発売され、さらに教室の認知が広がっているといいます。

綛谷さんが数々の人気料理家と接して見えてきたことは、“自分のやりたいことではなく、相手のニーズを引き出す力”に長けていることだと、編集者の視点から指摘。さらに出版社に企画を持ち込む際、どうすれば企画が通りやすくなるのか、なかなか聞けないこぼれ話が次から次へと飛び出すと、参加者の皆さんは真剣なまなざしで聞き入っていました。

単なる料理家としてだけでなく、ビジネスパーソンとして何が求められていて、人気料理家と呼ばれる人たちは何がきっかけでビジネスが広がったのかなど、具体的な事例を交えながら講座が進んでいきました。時間をかけて企画を練り上げ、持ち込んでも通らない……と一人で悩んでいる方にはぜひ聞いていただきたい、気づきの多い内容でした。

具体的な事例を交えながら今すぐ使える戦略も学べる

次にワークショップがスタート。事前に渡された課題をもとに自分の料理教室のPR文を書くというものです。教室のコンセプトなど、PR文に欠かせないいくつかの要素を盛り込みながら、参加者たちは真剣なまなざしで文章を書いていきます。

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撮影/菊池陽一郎 取材・文/松葉紀子

講師プロフィール

綛谷 久美 (かせや くみ)

編集者。2019 年 3 月まで出版社に勤務。在職中に企画した『本当にうまいサンドウィッチの作り方 100』や『即日満席になる料理教室』等がベストセラーに。本の企画においては著者とのつながりを重視しプロデューサー的な立ち位置で多くの料理家を育てた。現在は一般社団法人日本ガストロノミー協会理事を務める。