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料理教室ってどんなところ?

スキルアップ
2018年04月1日
「料理教室に通いたい」と思っている人も、「料理教室を開きたい」と決意した人も、まずは「自分に合うのはどんなスタイルの料理教室か」を知ることが大切。というのも、一言に「料理教室」といっても、そのスタイルは千差万別。ありとあらゆる料理教室が世の中には存在します。包丁を初めて握るような初心者から、すでに料理教室を主宰しているプロ、さらなる高みを目指す人まで、これさえ読めば5分で料理教室が理解できます。自分に本当に合うスタイルの料理教室、考えてみませんか。

料理の数だけ教室があり、学びたい人がいる

【料理教室とはどんなところ?】知っておくべき業界動向
親しい友人から「料理教室に通いたいのだけれど、どこかいいところ知らない?」と聞かれたら、どう答えますか。もしあなたがご自身で料理を教えているプロの料理家なら、「私の教室に来てみない?」と言えるかもしれません。が、大抵の人は「どんな料理が習いたいの? どうして料理教室に行きたいと思っているの?」と質問を返すことでしょう。
そうなんです。日本人は習い事好きが多いせいなのか、料理教室は今や百花繚乱。かつては「花嫁修行」的な要素が強かったのかもしれませんが、料理好きの男性だって今やまったく珍しくない時代です。料理を習う目的は、自分の幸せのためであり、人生に彩りを添えるためのものであり、それに従い、あらゆるレシピをあらゆるスタイルで習えるようになりました。
従って、「料理教室に通いたい」と思う人は、まずは、①自分が何のためにどんな料理が作りたくて、②今の食生活に何かしらの不自由や不満があるかどうかとか、③近い将来にどんなライフスタイルを送りたいか、など、いろんなポイントについて想像したり自分を掘り下げて考えてみるのが良いでしょう。
今すでに料理教室を主宰しているプロや、間もなく念願の教室をスタートさせる場合なら、「料理教室に通いたいと思っている人」がどんなレシピや料理スタイルを求めているかを改めて考えてみれば、自身の教室やレッスン内容にも何かしらの“気づき”がもたらされるかもしれません。

個人経営から学校まで、料理教室を主宰する側のあれこれ

「料理教室」と聞いた時に思い浮かべるのは、どんな教室でしょうか。人によっては近所の料理上手の家に集まる楽しそうな女性たちの姿を想像することもあれば、コックコートを着た講師の現役シェフの話を必死でメモする人々の様子が脳裏に浮かぶ人も。前者も後者も「料理学校」であり、この4文字にはあまりにも広い意味やジャンル、スタイルが含まれています。
それらを考える時、誰にとってもわかりやすいのは、まずは「主宰者の規模感」で区切ってみることでしょう。ざっと挙げると、下記のような5つのパターンがあります。

  1. ホームパーティータイプ。近所で評判の「料理上手でおもてなし好きの人」が主宰者という場合。生徒は顔見知り同士の友だち感覚になる確率が高い。
  2. サロンタイプ。料理や器、テーブルコーディネートのセンス抜群という人が主宰していることが多い。少人数レッスンはまるで、クローズドのレストランのよう。先生による料理のデモンストレーションを眺めた後は、作られた料理をみんなで試食する。学べる料理と共に、先生のカリスマ性も重要なファクター。
  3. 実践レッスンタイプ。テキパキと進められる講義と、実践作業によって構成される料理レッスン。「全員参加型」であり、先生も生徒も常に手を動かしている雰囲気。
  4. 料理学校。運営するのは財団法人や社団法人、民間などさまざまあるものの、いわゆる「学校」スタイルを踏襲する大規模な料理教室。料理ジャンルも幅広く、受講スケジュールなどの設定も細かい。
  5. イベントタイプ。最近増えているスタイルで、不定期開催であることが多い。生産者が食材を持参したり講師を務める人物が著名シェフだったりなど、特別なテーマが設けられていることも珍しくなく、レストランによる一般志望者への料理レッスンなどもこの例といえる。

上記の1〜3は、主に個人経営者によって主宰されている例が多く、逆に4と5は、団体による運営がほとんどです。食に携わるメーカーやブランドが、自社の製品を世に知らしめる一環として主宰していることも少なくありません。

ジャンルが違えば集まる生徒の層も変わる

次に考えたいのがジャンルです。フレンチなのかイタリアンなのか、はたまた和食、タイ料理、それとも中華料理? 注意したいのは、例えば「フレンチ」と言っても、その教室で習えるフレンチがどんな方向性であるのかも、見極めておいた方が良いということです。
フランスの片田舎で愛されている日常の家庭料理もあれば、星付きのレストランで出すようなプロはだしのガストロノミーも、「フレンチ」という点では同じです。
これは、他国の料理でも同じことが言えます。習いたいのが「ハレの日の料理」か、「ケの席で食べたい料理」か、そんなことも考えて料理教室を選ぶと、通い始めてから「あれ、なんだか想像していたのと違う?」と思うこともなくなるはずです。
さらには、パンや製菓教室もあれば、ヘルシー系のマクロビオティックやビーガン、薬膳料理の教室もあります。発酵料理なども人気が高まっていますし、男性に人気のものだと、蕎麦やうどんを打つ教室などもあります。
ワインスクールやテーブルコーディネートスクールなどでも、最近は料理クラスを設ける例が増えています。ちなみに、ワイン、チーズ、テーブルコーディネートなどは、「資格が取れる」ということも利点。もちろん本人の努力が必要不可欠ですが、ワインやチーズの資格などはその後、業界内での就職や転職に有利になることも多いので、趣味だけではない理由で料理を学びたいのであれば、資格系の教室が自分の夢の実現に役立つかどうかも考えてみてもいいかもしれません。

プロがさらなるプロフェッショナルを目指すには

料理教室には資格や免許はありません。
最後に、すでに料理教室を主宰している人にお伝えします。
特殊な技術を教えるスクールや資格系の学校は例外ですが、基本的に人に料理を教えるのに一般的な免許というものはありません。料理教室は、特に許可や資格がなくても始められますし、保健所や消防署への届けが必要なレストランに比べると、割にカジュアルな感覚でスタートすることが可能です。(「料理教室を開きたいと思ったら」にリンク貼る)
しかし、開業してから立ち止まってしまうことが多いのが、「料理の先生」という稼業。料理を教えることで生徒から報酬を得ているわけですから、その点では「料理のプロ」です。が、同業者同士で横のつながりを持たない人も多く、周りの生徒から「先生」と呼ばれているうち、自分のやり方が合っているのかどうかも分からずに突っ走るだけで、ある日突然途方に暮れる……という人が多いようです。
プロ向けに料理を教えている料理教室は多々あります。レストランのシェフが講師を務めている教室などでは、シェフならではの料理技法を学ぶことで新たなレシピが思い浮かんだり、目新しい食材に出合えたりと、インスピレーションを得るには有効です。もし今、レッスンで教えるレシピや技術に不安がある場合は、きっと役立つはずです。

「成功する教室運営」に特化した料理家コミュニティ

「成功する教室運営」を成功させる方法
反対に、現在料理教室を主宰する上で悩んでいる原因が今いちハッキリしないという場合、解決策は意外なところにあるかもしれません。繰り返しますが、料理教室主宰者は孤独な営業スタイルであることが多く、集客が思うようにいかないとか、ずっと下のレベルだと思っていたライバルが料理本を出版したと聞いて焦ったとか、そういうジレンマに陥ることもあるでしょう。しかし相談相手として適任者を探すのは至難の技です。
これからの時代、料理教室主宰者には、生徒だけではなく同業者の活動についても注目し、学ぶ姿勢を持つことをおすすめします。同業者がSNSを駆使して集客に成功したなら、その方法について聞くのはためになるでしょうし、同業者が生徒との人間関係に困っているなら自身の実例を話してあげることで解決につながるかもしれません。
「Kai House Club」は、現在定期的に料理教室を運営している料理教室主宰者のみ登録可能なコミュニティですが、登録者には、教室運営メソッドや料理家としての可能性を伸ばすのに役立つさまざまな情報やチャンスをお伝えしています。
ビジネスに役立つSNSセミナー、プロの料理人や食の専門家による料理セミナー、料理本業界の動向を知るメディアセミナー、同業者同士で悩みや成功例を話し有効な情報をシェアする懇親会など、あらゆる企画で料理教室の先生のフォローアップ活動を続けています。
長く料理を教える仕事を続けたいなら、「Kai House Club」への入会は、スランプを抜けるための突破口となるはずです。
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