【★成功する料理教室開業の法則】教室を開くための資格とポイント

料理教室

趣味のため、家族のためだけでなく、「料理の喜びをもっと世界に伝えたい!」と思ったその時が、料理家人生への転換機。料理教室を開業するという夢への最も大切な一歩こそ、その熱い思いです。そして、そんな気持ちをコツコツと育てていけば、今、あなたの胸中にある希望は、きっと実現できます。

けれど、料理教室も自営業の一種。自宅で開業するにしても、正当な報酬を得て料理をメインの仕事にしたいなら、やはりそれなりの覚悟や準備が必要です。何から手をつければいいのかわからないという人のために、ここでは「料理教室を開業するためのイロハ」をお伝えしましょう。

2018年04月1日

料理教室を開業する時は、誰でも不安だらけ

【成功する料理教室開業の法則】教室を開くための資格とポイント

「学生時代から作るお弁当が注目の的」、「いつも友達が、我が家のホームパーティーの料理レシピを知りたがる」、「料理コンクールに何度も自分の料理写真が選ばれた」。そんな料理好きな人が、いつしか「料理を教えることを仕事にしたい」と思い始めるのは自然なことです。けれど、いざ料理教室を開業しようと思ったら……。自宅で開業していいの? 調理道具は何が必要? どんな料理を教えればいい? 毎回メニューは変えなきゃダメ? 月謝はいくらだったら生徒さんは来てくれる? 宣伝や集客の方法は?……など、わからないこと、悩むことだらけです。

これまで料理教室に通っていた人なら、ある程度は師匠の真似をすれば最初の一歩は踏み出せるかもしれません。しかし、早々に壁にぶつかります。先生と自分とでは、ライフスタイルも環境も実力も何もかもが違います。それに、真似事だけで始めるなら、それは単なるコピーレッスン。生徒にしてみれば、“本家”である先生のレッスンを受ける方がいいに決まっています。やはり、自分ならではの持ち味や伝えたいことを打ち出していかないと、料理教室を開業したところで未来はない、とすぐに気づくことでしょう。

自宅で料理教室を開くには資格が必要?

料理教室は、自宅で行う程度の規模であれば、開業に際して特に資格が必要ということはありません。レストランや食品販売を行うには、保健所や消防署への届け出などが義務付けられていますが、自宅で料理教室を主宰する場合は「ホームパーティーを開くようなもの」だというのが一般的な解釈で、よほど大規模な営業をしない限りは特に問題ありません。ただ、レッスン会場となるマンションや近隣の町内では、こういった行為が禁じられていることもあるので、そこは十分に注意しておきましょう。また、自営業として会社組織にする場合であれば、開業するにあたって「開業届け」が必要となる場合もあります。自分の開業スタイルが法律違反にならないかは、同業者の例などを調べておいた方が安心です。

あまりにもジャンルもスタイルも幅広く、また開業専門のアドバイザーがいるわけでもない料理教室という業界。手探り状態でキャリアをスタートさせる人が大多数だと言えます。

かつては「花嫁修業」や「有閑マダムの贅沢な趣味」だった料理教室も、今では子供向けから男性向け、初心者対象の体験レッスンからプロはだしの熟練者向けまで、バラエティあふれる料理教室が乱立し、その数たるや国内に何千とも何万とも言われています。そんな大海原に、小さなお手製の船(あなたのことです)で乗り出すわけですから、やはり万全の策を練っておきたいものです。

コンセプト決めはシンプルに。先生が迷うと生徒はもっと迷う

料理教室を開業する際、何を基軸にしたレッスンを行うのか、ある程度決めておく方が得策です。「最初はざっくりした感じで……」というのでももちろん間違いではありませんが、例えば「家庭料理全般」と銘打った教室にするとしましょう。それが「フランスの家庭料理全般」なのか、それとも「ふだんの食卓で口にしたい和の家庭料理全般」かで、生徒の身になってみれば前者と後者はまったく異なる存在です。

学生時代に英語の授業で習った「5W・1H」を思い出してみてください。「When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)」というあれです。自分が教えたい料理を当てはめてみるとよくわかります。「ハレの日に、自宅で、お客様に向けての、おもてなし料理を、この人センスいいわねと思ってもらいたいから、安価で簡単に作れるようになるための料理教室です」、という説明を聞けば、見ず知らずの人にも具体的なイメージが伝わります。また、そういった自宅開催のおもてなし系料理教室であれば、ワインのクラスやテーブルスタイリングのレッスンがあったとしても、不自然ではありません。逆に、生徒には喜んでもらえ、同じ人がいろんなレッスンを受けてくれる複数受講の可能性も高まり、結果的にさらなる収入増にもつながります。

この逆のパターンだと大変です。オーガニック野菜のレッスンがあるかと思えば、お茶とお菓子のクラスが始まり、写真の撮り方講座にパンレッスン……。一つ一つはとても楽しそうですが、大好きなトレンドをすべて教えたいからと頑張って努力したところで、レッスンの準備が大変になるばかりでなく、講座ひとつひとつの価格設定も複雑になり、何よりも生徒たちは面食らうばかりでしょう。

コンセプトはまず、強い意欲を持ち続けられるシンプルなテーマに決めること。これに尽きます。

レッスンをどこで行うか?……が実は大問題

次に大事なのが場所決めです。料理教室をどこで開業するか。一般的な料理教室のイメージといえば、大きく分けると次の3つでしょう。

  1. 自宅で開催するタイプ。優雅なサロンぽい空間で、まるでホームパーティーのようなレッスンを受けたり、もしくは友だち同士で近所の家でお茶しながらお菓子を焼いたりする、そんなイメージ。
  2. レンタルのキッチンスタジオやカフェなど、場所を借りるタイプ。スタイリッシュでミニマムな空間に生徒と共にワイワイと集い、一気に料理を学んで撤収……という、まるでイベントのようなノリも楽しめます。
  3. カルチャーセンターのプログラムの一つに講師として参画するタイプ。生協や市民センターなどの公共機関、企業が主宰する料理プログラムなどに登録し、自分の名でレッスンを請負います。

どれも一長一短です。料理教室の開業を考える人にとって最も手軽そうに思えるのが、①の自宅開業かもしれません。が、実際に自宅で教室を開業した人の多くが、スタートしてから様々な問題に直面しているようです。

曰く、「知らない人が頻繁に出入りするようになり、マンション内からクレーム噴出」「料理の匂いが迷惑だと近隣から文句を言われ、新たに煙突と排煙口をつける工事をすることになった」「人の出入りが多くなり、自宅で寛げないと家族から非難の嵐」「器や調理道具など必要なものを買い続けるうち、自宅キッチンの収納がキャパシティオーバーに」など、枚挙にいとまがありません。

もちろん、②のキッチンスタジオやカフェを借りる場合や③の講師になるタイプでも、高額なレンタル料やレッスンの食材・調理道具の運搬の煩雑さ、火元が変わることによる料理感覚の違和感など、不安要素は多々あります。

料理教室の開業前には、自分のことだけでなく、家族の理解や近隣近所の状況、キッチンや設備の許容量、様々な可能性について想定してみることが大事です。その上で、最も初期投資や気遣いが少なくて済むところから着手してみるのはいかがでしょうか。

ある料理家は、最初の数年間は近隣のレンタルキッチンスタジオを借りながらレッスンを続けてきたとか。その数年間のうちに、自分のスタイルを見極め、自分のレッスンを受講する生徒達の雰囲気を知ることで、自宅で開催してもストレスなくやっていけるかどうかを想像し、少しずつ場所と心の準備を整えていったといいます。

最初から華々しい場所で、不足のないレッスンを行うのは至難の技。まずは自分のスタイルを探すことから始めるのも賢い方法だといえそうです。

レッスン内容とスケジュール、レッスン料はリンクしている

料理教室のレッスン内容とスケジュール、レッスン料金はリンクしている

料理教室を開業する場所が決まったら、いよいよ「商品」であるレッスンの詳細を決めていきましょう。レッスンの内容やスケジュール、料金というのは、一度告知してしまったら撤回するのは大変です。もともと仲の良かった友人たちが生徒だとしても、大人が忙しいスケジュールを調整し、お金を払って来てくれるのですから、「料理レッスンという商品を販売しているのだ」という意識をもつためにも、実行可能な内容&スケジュールと、互いに納得のいく価格設定を考える必要があります。

考えておくべき意外な盲点は、およそ下記のようなことです。

  • 1回あたりの人数。少なすぎると、知らない人同士になったり複数の欠席者が出た場合、レッスンが盛り上がらないので主催者が気疲れでボロボロに。多すぎると教えるどころではなくなり、これも大変です。場所にもよりますが、4〜8人くらいで最初は少なめに設定したり、場を盛り上げてくれる友人に入ってもらうなどするのも手です。
  • 所要時間。朝10時からスタートする場合、メニューによっては早朝から細かい準備が必要になることも。準備時間や、レッスンが終了した後も盛り上がった生徒達がおしゃべりに花を咲かせてなかなか終われない……など、予想外のことまで予想をする努力を。
  • 月謝制にするか、レッスン1回ごとの徴収とするか。入会金の有無など。集客に苦労しない自信がある場合は月謝制とするのも良いでしょう。が、入会するかどうか判断してもらうための体験レッスンは1回限りの値段設定にするなど、ある程度の工夫が必要。すべて単発レッスンスタイルにすると、申し込む側の生徒にとっては気楽で良いのですが、反面、ドタキャンも多くなりがち。また、1ヶ月にどのくらいの収入があるか読めないので、主宰者にとってはストレス材料にもなります。

ホームページとSNSを駆使して上質な生徒の目に留まる努力を

よく料理教室の記事やテレビでの紹介などを見ていると「予約が取れない」「入会○ヶ月待ち」などという形容詞が使われます。レストランや美容院でも似たような言葉は使われますが、料理教室の場合、一度入会した生徒が定着するとそのまま継続することが多いので、生徒が増え始めるとそれ自体で弾みがついてさらに人気の教室になる……という構図が当てはまります。料理教室の開業後は、きちんとした生徒に信頼され、通い続けてもらうことが何よりも大切だと言えます。

それだけに、ある程度自分の路線というものを見極めた時点で、見やすく美しいホームページを制作するのは、実はとても有効な方法です。「細々と続けているカジュアルな料理教室なのに、ホームページなんて必要?」と思われることもあるようですが、一人で主宰している手弁当的な教室だからこそ、自分の代わりに世の中に対して自身のクオリティや楽しさを伝えてくれるホームページは有効です。また、きちんとしたホームページを持っていると、料理教室以外の、例えば企業や出版社の料理関係者から見つけ出されるきっかけにもなります。

ホームページを作るのは自力ではなかなか難しいので、知り合いの料理家で美しいホームページを持っている人に聞いたり、インターネットでセンスの良さそうなデザイン会社を検索するなどして探してみるのもいいでしょう。
SNSは、身近な人から広範囲にわたる人々とコミュニケートする手段として便利です。特に、不特定多数の女性達から「センスを測るためのSNS」としてチェックされることの多いInstagramは、これも集客のための無料ツールのひとつだと考え、納得のいく料理写真や料理にまつわる写真を投稿し続けると必ず結果がついてきます。

料理教室を開業するためのポイントまとめ

料理教室を開業するためのポイント

いかがでしょうか。料理教室を開業するのは、簡単な場合もあります。けれど「成功する料理教室」を運営するには、さまざまなメソッドがあり、そこには苦労もありますが楽しさや醍醐味も満載です。せっかく料理の道を歩むのであれば、満足のいく収入や、やりがいの持てるレッスン内容、信頼できる生徒との出会いなど、手に入れる努力を始めてみませんか。

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