「春の和菓子を楽しむ ~日常のお菓子から茶席菓子まで~」
「Kai House Club」がおよそ2カ月ごとに企画・開催している食にまつわるイベントのなかでも特に人気が高く、定期的に実施されているのが和菓子を学ぶセミナーです。
講師を務めるのは、世界に名が知れる和菓子の老舗「虎屋」で和菓子職人として長年経験を積んだ伊藤郁(かおる)さん。長いキャリアのうち30年を製造業務、12年を広報業務に打ち込んだ立場から和菓子の魅力を伝え続けてきた和菓子のスペシャリストです。この日は、『和菓子を楽しむ(春編)』と題し、ピンクを基調とした和菓子を中心にデモンストレーションと実習が行われました。
まずは、練り切りや一部の餅菓子、ゆべしなどに使われる求肥(ぎゅうひ)の基本を学んだ後、伊藤さんがうぐいす餅、花びら餅、苺大福をデモンストレーション。プロの技を間近で見られる貴重な機会に、参加者たちはメモを取ったりカメラを向けたりと、熱心にその動作に見入っていました。そして実習では、そのなかから苺大福を制作。
さらには、基本の練り切り生地の作り方が披露され、色付けや成型、道具の使い方などを伊藤さんがていねいに解説。続く実習では、きんとん漉しと三角棒を使った桜の練り切りを作りました。