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プロに学ぶ「和菓子セミナー」

イベント
2018年05月9日

「Kai House Club」の会員になると、料理教室主宰者にとって魅力的な、さまざまな特典があります。なかでも注目したいのが、会員のみを対象とした食に関するセミナー。今回は、貝印本社(東京都千代田区)内にある「カイハウス」で行われた和菓子講座の様子をリポートします。

「春の和菓子を楽しむ ~日常のお菓子から茶席菓子まで~」

プロが学ぶ和菓子レッスン【Kai House Clubイベントルポ】
「Kai House Club」がおよそ2カ月ごとに企画・開催している食にまつわるイベントのなかでも特に人気が高く、定期的に実施されているのが和菓子を学ぶセミナーです。
講師を務めるのは、世界に名が知れる和菓子の老舗「虎屋」で和菓子職人として長年経験を積んだ伊藤郁(かおる)さん。長いキャリアのうち30年を製造業務、12年を広報業務に打ち込んだ立場から和菓子の魅力を伝え続けてきた和菓子のスペシャリストです。この日は、『和菓子を楽しむ(春編)』と題し、ピンクを基調とした和菓子を中心にデモンストレーションと実習が行われました。

まずは、練り切りや一部の餅菓子、ゆべしなどに使われる求肥(ぎゅうひ)の基本を学んだ後、伊藤さんがうぐいす餅、花びら餅、苺大福をデモンストレーション。プロの技を間近で見られる貴重な機会に、参加者たちはメモを取ったりカメラを向けたりと、熱心にその動作に見入っていました。そして実習では、そのなかから苺大福を制作。
さらには、基本の練り切り生地の作り方が披露され、色付けや成型、道具の使い方などを伊藤さんがていねいに解説。続く実習では、きんとん漉しと三角棒を使った桜の練り切りを作りました。

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撮影/長田朋子 取材・文/江原裕子

講師紹介
伊藤郁(イトウ カオル)さん
株式会社「虎屋」に45年間勤務後、2016年2月退職。東京・京都の工場にて30年以上菓子作りに従事。その経験を活かした広報課時代にはNHK Eテレ「趣味どきっ!」、テレビ大阪(テレビ東京系列)「和風総本家」などにも出演。現在は、市民講座や料理教室などの特別講師を務め、国内外に和菓子の魅力を伝え続けている。
 
 

Information
「Kai House Club(カイハウスクラブ)」
正式名称は「Kai House Culinary Artist Club(カイハウス・カリナリーアーティスト・クラブ)」。貝印が運営する“料理家のコンシェルジュ”をコンセプトとしたメンバーズクラブ。さまざまな特典があり、今回ご紹介の「Kai House Club」主催のイベントやセミナーへの参加など、料理家に役立つ情報や経験が満載。入会資格は「現在、定期的に料理教室を主宰していること」。