健康的で信頼される料理家になるための、ボディメイク法【好感度アップコラム】

「人と接する上では、仕事のスキルだけでなく、見た目の印象も大事」という発想は今や常識となりました。そのためには、メイクやファッション、表情などと並び、「姿勢」や「体型」も重要なポイントです。今回は、多くの著名人からも支持される“ボディメイクの達人”、「スタジオボディデザイン」主宰のインストラクター、加藤康子さんにお話を伺いました。

2019年05月15日

 

相手に与える印象と自らの健康維持、両面で大切な「ボディメイク」

加藤さんが担当する顧客の中には有名なシェフも多く、皆さん熱心にトレーニングに取り組んでいるといいます。料理家にとって、ボディメイクはそれほど重要なことなのでしょうか?

「かつては、例えば中華料理の料理人やパン職人などは、少々太っている方がなんとなく料理や商品が美味しそう……、というようなイメージもありました。しかし、近年は“提供している料理を食べると太ってしまうんじゃないか?”と、ネガティブに思われてしまうこともあります。SNSの発達で、どんな職業の人も“外見のイメージ”で判断されがちになり、美味しそう、健康になれそう、確かな情報を伝えてくれそう……という“見た目がもたらす印象”が、ビジネスの現場でも重要になってきたのだと思います」

また健康への関心が高まってきたことで、料理家自身もボディメンテナンスの重要性を理解する人が増えてきたのではないか、とも。

「実際、料理家の多くは狭いキッチンで一日中立ち仕事をしています。重い鍋を振り続けていたり、料理に細かいデコレーションを施したり、硬い食材を体重を使って切ったりと、足腰だけでなく、首、肩、腕にもかなりの負担がかかっていることでしょう。調理台の高さもその方に合わせて作ったものでなければ、肩が上がったり、逆に猫背になったりと、無理な姿勢を続けている方がほとんどだと思います」。

そんな無理をし続ける身体を放置せず、毎日高いパフォーマンス力で仕事を続けるためにも、実はストレッチや筋トレなどの体作りはとても大事だというのです。

姿勢が悪いと肌がくすみ、自信のない印象になる

では、運動をせずにいると具体的にはどんな問題が起きるのでしょうか。

「背中が丸まっていると、自信がなさそうに見えたり、覇気のない印象を周りに与えてしまいます。また丸まった姿勢でいることによって脇のリンパが詰まると血流が悪くなり、顔色もくすんで、これも元気のない、不健康で老けた印象になってしまうのです」。

これらを解消するのがストレッチや運動だと言います。

また、癖や歪みだけでなく、加齢や運動不足に伴う筋肉そのものの衰えにも対策が必要、と加藤さん。

「アウターマッスルが衰えれば、フライパンを振ったり重い食材を持ち上げたりする力が出せなくなりますし、インナーマッスルが衰えれば、同じ姿勢でまっすぐ立ち続ける、というようなことができなくなり、キッチンに立っていても疲れたり、バランスを崩しやすくなったりすることも。また背中の筋肉が衰えれば肩が上がって首が短くなり、これも自信のない印象へとつながります。逆に胸がすっと開き、首が伸びて、まっすぐ立てていれば、それだけですがすがしい好印象になりますよ」

仕事の前後の小さなストレッチを習慣に

とはいえ、キッチンの高さを変えることも、常に良い姿勢を意識して料理をすることもなかなかできそうにありません。前述の有名シェフのように、休日やオフの時間を利用して、パーソナルトレーニングなどに通うことができればより効果的ですが、それもなかなかできないのが現実でしょう。

「筋肉をつけるのは一朝一夕にはできませんが、姿勢の歪みだけならすぐに治せます。まずは朝キッチンに立ったとき、休憩の前と後、仕事を終えた時などに必ず伸びをしたり、肩回しをしたり、ピッと一度良い姿勢をとってみたりするといいのではないでしょうか」と加藤さん。これなら実践できそうです。

今回加藤さんに、毎日家や仕事場で無理なくできる、簡単なエクササイズをご紹介いただきました。

 

さあ始めよう!健康的な料理家になる6つのエクササイズ

①長時間同じ姿勢でも疲れなくなる「ショートプランク」

インナーマッスルを鍛えるポーズ。長時間同じ姿勢でいても姿勢が崩れにくく、疲れにくくなります。

まずうつ伏せに寝ます。肩の真下に肘を置いて地面に垂直になるように立て、肘から下はまっすぐ前に伸ばします。次にかかとを立て、頭の先からかかとまでが1枚の板になるように、まっすぐの姿勢をとります。腰を上げたり反らせたりしないことがポイント。この状態で30秒〜1分ほどキープ。

②胸の開いた清々しい印象を作る「スワンのポーズ」

広背筋を鍛えるポーズ。胸が開いて血流が良くなり、顔まわりが明るく見えて清々しい印象になります。

まず、うつ伏せに寝ます。肘を曲げて手のひらは地面につけておきます。

脇を軽く締め、手のひらで床を押すように肘を伸ばして、胸を突き出さないようにしながら、上半身を起こします。恥骨が地面から離れない程度まで起こした状態で15〜30秒ほどキープします。

③人前に出るときの姿勢作りに「胸反らし」

スピーチやレッスンなど人前に出るときに、いい姿勢作りができるエクササイズです。

後ろで手を組み、胸を開いて、肩を下げ、両手を地面に向けてグッと低く引きます。喉を広げるように顎を上げます。姿勢が良くなるとともに、空気もたっぷり吸うことができて気分も落ち着き、顔まわりの血流が良くなってはつらつとした印象になります。立ったまま簡単にできるので、毎朝仕事に取り掛かる前のルーティンにしてもいいでしょう。

④歪みを正して左右のバランスを整える「スパンツイスト」

ピラティスなどでは座って膝を立てて行うことが多いですが、立ったままでも可能です。

両手を左右に大きく広げ、骨盤は動かさないようにしながら、上半身を、背中を伸ばすように深く左右に回転させます。ぎゅっとひねるイメージでやれば正解です。これを左右3回ほど行います。背中の動きが良くなり、左右の歪みも正されるとともに、インナーマッスルを鍛える効果もあります。

⑤縮こまった体を伸びやかにする「体側伸ばし」

長時間同じ姿勢が続いた後は、体側を伸ばしておくと、巡りが良くなり、姿勢が整います。両手の指を組んで手のひらを外に向けるように裏返し、高く上げます。そのまま真横に上半身をぎゅっと曲げ、反対側も同様にします。これを3回ほど行います。背中、腰、肩などの縮こまりがほぐれ、コリの緩和に効果があります。

プチエクササイズを日常に取り入れると良いこと尽くし。体の可動域を広げることで、姿勢良く、筋肉が程よく保たれた「健康的な料理家」を目指してみませんか。

撮影/山下みどり 取材・文/吉野ユリ子

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