特集記事

プロ直伝 好感度を上げるヘアアレンジ

スキルアップ
2018年07月16日

ビジネスシーンで、生徒の前で、人前に立つ時……。ヘアスタイルはその人の印象を大きく左右するのに、ファッションやメイクよりおざなりになっていませんか? 逆に苦手意識が強くて、パーティーや写真撮影のときはヘアだけはサロンに任せるという人も多いかもしれません。料理家として多くの人に好印象を持ってもらうにはどんな髪型がベストなの? 自分でも簡単にできるスタイルは? そんなヘアスタイリングの悩みを、女性誌でも人気のヘアアーティストであり、「アンフルラージュ」を主宰する倉田正樹さんに伺いました。
>>これまでの好感度アップ記事はこちら!
 

料理の魅力を伝える人として、自分も魅力的な存在であるために

「料理家というのは料理をおいしく見せるために神経を注いでいて、髪型も含め自分のことは後回しでいい、と考えている人も多いかもしれません。究極を言えば、板前さんに丸坊主の人が多いように、すべてをそぎ落とすというのもひとつのスタイルでしょう。けれどこのウェブサイトを読んでいる方は“こんなふうにすれば料理ってもっと簡単だし楽しいよ”とか、“この食材にはこんな栄養素があって、こう調理すると体にいいですよ”などと、食から得られる豊かなライフスタイルを伝える、ある種、啓蒙家のような役割を果たしている人も多いのではないでしょうか。そうなると、やはりその人自身に魅力がないと、料理の魅力も感じてもらえなくなってしまいます。その時に打ち出すべきあなたの“魅力”がどういうものなのか、ということを考えてみると、自ずとどんな髪型がいいかも見えてくるでしょう」。
開口一番、料理家と髪型の関係についての考えを聞かせてくださった倉田さん。でも自分がどんな魅力を打ち出すべきなのか、そのためにどんな髪型が望ましいのかを知るのはなかなか難しいもの。倉田さんにその謎を紐解いてもらいましょう。

好感度を上げるヘアアレンジのポイント

倉田正樹さん
それぞれの「見せたい魅力ポイント」の前提として、料理家に共通する理想的な“好感度の高い髪型”というのはあるのでしょうか? 倉田さんにいくつかのポイントを挙げてもらいました。

へア・ポイント1)サイド・顔まわりの髪はすっきりさせたほうがいい

調理中は下を向くことも多いので、顔まわりに髪がかかるスタイルはやめた方がいいでしょう。雑誌やテレビの撮影、あるいは料理教室で生徒に写真を撮られる可能性があるならいっそう、顔まわりは常にスッキリさせておくべき。清潔感がぐっと上がりますし、どの角度から見ても光がきれいに回り、写真写りが良くなります。

料理家の西佑子さん。「おでこを上げてピシッとしているけれど、トップに少し立体感を出したり、毛先に大きなカールを入れることで柔らかさが出ていますね」(倉田さん)

1 2 3 4

撮影/田上浩一 取材・文/吉野ユリ子

話を聞いた人 倉田正樹さん(Masaki Kurata)
ヘア・メイクアップアーティスト。enfleurage AOYAMA(アンフルラージュ アオヤマ)代表。2000年頃の「カリスマ美容師ブーム」を牽引した一人であり、以降業界の第一線を走り続けている。サロンワークのほかモード誌からクラスマガジンまで幅広い雑誌や広告、映画やドラマの撮影などでも活躍し、女優やセレブからの信頼も厚い。ヘアやメイクに関する商品プロデュースやアドバイスも行う。http://www.enfleurage-salon.com