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プロ直伝 好感度を上げるヘアアレンジ

スキルアップ
2018年07月16日

ビジネスシーンで、生徒の前で、人前に立つ時……。ヘアスタイルはその人の印象を大きく左右するのに、ファッションやメイクよりおざなりになっていませんか? 逆に苦手意識が強くて、パーティーや写真撮影のときはヘアだけはサロンに任せるという人も多いかもしれません。料理家として多くの人に好印象を持ってもらうにはどんな髪型がベストなの? 自分でも簡単にできるスタイルは? そんなヘアスタイリングの悩みを、女性誌でも人気のヘアアーティストであり、「アンフルラージュ」を主宰する倉田正樹さんに伺いました。
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あると便利!なりたいイメージを作るためのスタイリング優秀小道具

TPOや見せたいキャラクターによって、「きちんと感」と「ゆるさ」をコントロールすることが大事、ということがわかりました。が、それをどうやってヘアスタイルに落とし込むかが難しいところ。倉田さんは、「お手入れのための必要道具が揃っていれば、実は誰でも簡単にできる!」と言います。まず何を揃えればよいのでしょうか?

  • アイロン&ドライヤー

ヘアアイロン&ドライヤー
アタッチメント2つ・ケース付きのドライヤー、「キュレイナ3D PLUS」と、ストレートヘアをよりきれいに見せながら毛先をくるんとまとめる「ヘアビューロン ストレート」(いずれもリュミエリーナ)
くるくるドライヤーやブラシ型ドライヤーなんて邪道!?と思っている人もいるかも知れませんが、自分でヘアセットをするなら、こういったドライヤーはおすすめです。カーラーを使わなくても毛先のまとまりを作ったり、トップにボリューム感を出したり、前髪に動きをつけたりといったことがすばやくできるので、ヘアスタイリングの悩みを軽減してくれます。毛先がきれいにカールされていると、まとまりをつけるのもかなり簡単に。前髪を下ろしている人も、カールして癖づけすれば、バサッと顔に落ちるのをある程度は防げます。
また、ヘアアイロンもテクニックがいると思われがちですが、実はとても便利なアイテム。ストレートな髪部分はアイロン面でさらにまっすぐに伸ばしつつ、最後にちょっとひねりを入れて、毛先部分にカールをつけるように引き抜いてみてください。ちなみにこの写真の2品は、平均的なアイロンやドライヤーより少し高価ですが、使えば使うほど髪に艶が出ると言われていておすすめです。

  • スタイリング剤、ブラシ、ゴム

スタイリング剤
スタイリング剤のメーカーは一般的に、さまざまな髪の「悩み」から商品開発をしているもの。その発想を逆にゴールから捉えて、「その日なりたいイメージ」に合わせて使い分けてみましょう。
ビシッとさせればさせるほど、清潔感やきちんと感はアップしますが、隙がなくなって怖い雰囲気になることもあります。逆にゆるくふわっと仕上げると親しみが出る一方、だらしなく見えたり、プロっぽさから遠ざかったりすることも。写真中央のキューブ型のものはハードタイプとソフトタイプ。こういったタイプ違いのものを準備し、なりたいイメージで使い分けるのが得策です。左端の青いボトル「プロダクトワックス」は口に入っても大丈夫というレベルの、100%オーガニック製。これなら料理の現場でも安心して使えます。右のいくつかは「AVEDA」の製品で、フタ付きの青いワックスはホールド力が弱めなので崩しながらまとまりを出したいときに。後ろ2本のボトルタイプはいずれもダウンスタイルでまとまりを出したいときに便利です。右手前の黒いボトルは本来男性用のハードタイプですが、ショートヘアでもしっかりまとめたいときなどに役立ちます。
ワックス使いのポイントは髪全体につけないこと。まとまりをつけたい部分、動きをつけたい部分などにピンポイントでつけるのがコツです。またワックス1に対して、水2くらいの割合を混ぜてテクスチャーをやわらかくしたり、ベビーパウダーを少し混ぜてマットに仕上げたりといろいろな遊び方があるので、研究してみてくだい。
左に置いたゴムは「ヘア・ポイント4」でもご紹介したとおりの便利なアイテム。クッションブラシはデンマンブラシと普通のブラシの両方のいいところを組み合わせたようなブラシです。どんな髪もまとまりやすく、同時に動きを出しやすいアイテムなので、これも自宅にひとつ、持っておくといいでしょう。
いかがでしょうか。映画やテレビなどに登場する女性たちも参考にしながら、自分の見せたい雰囲気を意識したヘアアレンジにぜひ挑戦してみてください。

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撮影/田上浩一 取材・文/吉野ユリ子

話を聞いた人 倉田正樹さん(Masaki Kurata)
ヘア・メイクアップアーティスト。enfleurage AOYAMA(アンフルラージュ アオヤマ)代表。2000年頃の「カリスマ美容師ブーム」を牽引した一人であり、以降業界の第一線を走り続けている。サロンワークのほかモード誌からクラスマガジンまで幅広い雑誌や広告、映画やドラマの撮影などでも活躍し、女優やセレブからの信頼も厚い。ヘアやメイクに関する商品プロデュースやアドバイスも行う。http://www.enfleurage-salon.com