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楽しさのあるイタリアン アルテレーゴ

レストラン
2019年08月28日
今年2月、千代田区神保町、日本料理の名店「傳」跡地に注目のイタリア料理店「ALTER EGO(アルテレーゴ)」がオープンしました。イタリアで初めて、日本人オーナーシェフとしてミシュラン一つ星を獲得した「Ristorante TOKUYOSHI」の徳吉洋二さんが手掛けるお店です。「分身」を意味する店名の通り、本店でスーシェフを務めた、徳吉さんの“右腕”である平山秀仁さんが看板を預かります。

美味しいのは当たり前、その上にある“楽しい”店であることを目指す

29歳でイタリアに渡り、アルバ郊外の店を経て徳吉シェフと出会った平山さん。「自分が、面白い! と思うことをやっているのが、たまたま日本人シェフだった」と話します。料理の構成や味わいはもちろん、もっとも心惹かれたのは「組み立て方とストーリー性」だったそう。本店と同じメニューであり、コースの始まりの「ピッツァ デリバリー」は、徳吉シェフの奥様がフラワーデザイナーだったことから誕生した一品です。「食材ありきの考えだけでなく、テーマを決めてそこに向かう発想に、料理人として新鮮さを感じました」。割烹店のようなライブ感とカウンター席でお客を迎える同店。「どんなオペレーションをしたらお客様に楽しんでいただけるかを考えて、最近はプライベートでもカウンターの店によく出かけるんです(笑)」と平山さん。プロとして、美味しさを提供するのは当たり前。こう考えるのは「楽しかった、また絶対に来たい!」と思ってもらえる店づくりを目指しているからこそ。美味しさやお料理のサプライズ感だけでなく「楽しい!」というエンタメ感。まずは、体感あるのみです!

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撮影/平松唯加子 取材・文/木村千夏

ALTER EGO(アルテレーゴ)の詳細情報

店名 ALTER EGO(アルテレーゴ)
URL https://alterego.tokyo/
住所
111
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ジャンル イタリア料理

シェフの紹介
平山秀仁(ヒラヤマ ヒデヒト)さん
1986年、栃木県出身。高校卒業後、東京の調理師専門学校へ進学。卒業後に都内イタリア料理店で経験を積み、29歳で渡伊。アルバ郊外の店を経て、開店から10カ月でミシュランの星を獲得したミラノの「Ristorante TOKUYOSHI」徳吉洋二シェフと出会い、3年間ほど同店のスーシェフを務める。今年2月、「アルテレーゴ」オープンにあたり、徳吉シェフより同店を任される。