イタリアから日本へ 食文化の架け橋に

インタビュー

初めてのレシピ本を出版したり、レストランをオープンしたり。食に関わる仕事でひとつの夢を叶え、ターニングポイントに立った話題の料理家や食に関わる職業の方へのインタビューをお届けする新連載。「何かはじめたい」という思いを持った人へ、一歩踏み出すためのヒントに溢れています。

2020年02月25日

中目黒の高架下を抜けて活気ある目黒銀座商店街を進み、1本脇道に入ったところに、カフェを併設したライフスタイルショップ「La vie a la Campagne(ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ)」はあります。オーナーは、イタリア生まれのロシャン・シルバさん。アパレルブランドや国内に5店舗のカフェを展開するほか、彼が作る天然酵母パンやジャムも評判で、去年にはオリジナルジャムのレシピ本も出版しました。異国の地でありながら食にまつわる夢を次々と実現されてきたのには、普段のシルバさんの考え方や行動に何かヒントがあるのでしょうか。

スローライフなイタリアの豊かな食文化を広めたい

イタリア・ミラノから電車で1時間ほど、ヨーロッパ随一の避暑地として知られる風光明媚なコモ湖で生まれ育ったシルバさん。両親はビジネスで多忙だったため、祖母と過ごすことが多かったそうです。

「僕の料理は祖母の味が原点だと思います。祖母の自宅には畑があって野菜を作っていて、季節のものを食べるのが当たり前でした。自宅にはお手伝いさんもいたんですけど、キッチンに入って料理を作ったり、買い物にも一緒に行ったりしていましたね」

その後、スイスの高校で建築学を、イタリアの大学で経営学を学び、卒業後にテキスタイルメーカーに就職。仕事で知り合った日本人との縁で来日するようになったのがきっかけで移住することに。最初は日本語も全く話せない状態だったそうですが、鎌倉にあった古民家を自ら改装してカフェ「la maison ancienne(ラ・メゾン・アンシャンヌ)」をスタートさせます。

「イタリアで体験していた豊かな食文化を、日本でも提案したいなと思って、鎌倉にいたときは、タケノコだったり地元で採れる果物なんかを使ってジャムを手作りして配っていました。ジャムを詰めるための空き瓶は、近所をまわって集めたりもしていましたね(笑)。そんな“田舎の生活”の素晴らしさを多くの人に味わってほしくて、この中目黒店を開きました」

フランス語で“田舎の生活”という店名通り、白い一軒家カフェはゆるやかな空気感が漂っています。

 

カフェのインテリアは、シルバさん自ら設計して作ったものやヨーロッパのアンティークが混ざっています。

「壁は珪藻土を自分で塗ったし、長テーブルも古材を買ってきて手作りしました。電気の配線も自分でやりましたよ。他にも絵を描いたりデザインしたり、自分で何かを作ることがすごく好きなんです」と、シルバさんは目を輝かせて語ります。

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撮影/田尻陽子 取材・文/岡井美絹子

ロシャン・シルバさんプロフィール

イタリア生まれ。中目黒「La vie a la Campagne」オーナー。現在、鎌倉、神戸、大阪、福岡、札幌、宮古島に支店を展開する。アパレルブランド「THE FACTORY」のデザイナーであり、アロマグッズ「Ambiente」のプロデュースも手がける。

La vie a la Campagne
住所:東京都目黒区上目黒2-24-12
電話番号:03-6412-7350
営業時間:9:00~19:00(水〜18:00)
定休日:無休
http://lateliermaisoncampagne.com/

 

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