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料理家としてのInstagram活用術

スキルアップ
2020年03月5日
いま、飲食業界には、テクノロジーの進化によって様々な変化が訪れています。料理を取り巻く最新の動向にくまなくアンテナを張ることは、時流を捉え活躍する料理家への近道です。本連載では、情報発信ツールの活用法やレシピ開発、料理教室運営方法のノウハウなどをお伝えしていきます。調理技術を磨くと同時に、情報をアップデートし、“できる料理家”を目指しましょう。

自分のブランディングを確立するためにも、SNSを上手く活用すべきといいます。
「料理家さんの中にはあまりインスタをやっていない方も多いかと思うんですが、メディアや企業と対等な関係を築く上でも大切になってくるのではないでしょうか。今後は企業との仕事ももっと増やしていけたらいいなと思っているので、インスタグラムのハイライトを活用するようになりました。過去に仕事をした実績をまとめることで、わざわざホームページに飛ばなくても、スライドするだけで自分の活動がわかってもらえます。何ができるのかをアピールすることができますし、この人になら任せてもいいという材料になると思います」

個人のインスタグラムのハイライトは、過去に仕事をした企業やメディアの実績をまとめることでPRになる。

 

本業との両立で大変なことは?
「平日はフルタイムで勤務しているので、それ以外の時間を料理に費やしています。平日の夜にレシピを書いたり、料理教室の運営の雑務をこなしたり、朝は7時から自然光を使って撮影をしています。なので起床はいつも6時くらい。土日も、まとめて撮影したり買い物したり、料理ばっかりやっていますね。本業で収入はあるので、料理は生活のための手段というよりも、楽しいからやっているだけなんです。それに、本業で培ったことが料理家としての仕事にも役立っているんですよ。知識や知恵はもちろん、人脈をスライドさせて活かすこともできるし、両者がハッピーになれると思っています。これからはパラレルキャリアの時代。会社員をしながら料理家として成功できたら、若い世代にも夢を持ってもらえると思います。そんな背中を見せていければ嬉しいですね」

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撮影/田尻陽子 取材・文/岡井美絹子

井口タクト

化粧品会社に勤める傍ら、フードスタイリスト、料理研究家としても活躍中。趣味で投稿していたインスタグラムの料理写真が評判になり、レシピ執筆や料理イベント講師、ケータリングなどを手がけるように。主催のフードコミュニティ「Foodies Labo」は開催すると即満席になるほどの人気を誇る。

Instagram:@ouchigohan_ojisan
@foodies_labo