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情報発信基本編 SNSの最新ノウハウ

イベント
2020年03月10日
Kai House Clubでは「料理を趣味としてではなく、ビジネスとして成功させること」をサポートするために、会員の皆様のご要望やニーズを踏まえ、2020年1月から『Kai House Club アカデミー』を開催しています。全12回開催される講座ですが、ここでは「情報発信基本編」の講座の様子をダイジェスト版でお届けします。

今回、「情報発信 基本編」で講師として登場したのは、CookpadTV株式会社 代表取締役・今田敦士(いまだ あつし)さんです。同社の代表取締役を務める一方で、立命館大学で講義を受け持つ、情報発信のプロフェッショナルです。CookpadTVの情報発信は、InstagramとFacebookではじめたものの、一時期フォロワー数が伸び悩んだそうですが、その後140万ものフォロワー数を獲得しました。今回の講座では、試行錯誤を続け、多くの人から注目を集めるまでの成功のプロセスや考え方を教えていただきました。

ツールの特長を知り、使い分けるのがポイント

講座のテーマは、『SNS時代の食の情報発信/基本編』。FacebookやInstagram、Twitterなど世の中には様々なインターネットツールが存在します。
個人で利用するのであれば、好きなツールを使って、好きな内容をアップしていくので構いませんが、ビジネスとなれば、そういうわけにはいきません。そこでまずは、今、自分が使っているインターネットツールを整理するところから始めることをアドバイスされました。受講された皆さんは、配られたシートを活用し、自分のツールの整理からスタート。次に今田さんからSNSそれぞれの特徴に合わせた更新頻度や、投稿内容の向き不向きについて解説がありました。

そして、料理情報を発信するのに向いているSNSのプラットフォームとして取り上げたのが、『Instagram』。フォロワーを獲得しやすい投稿のポイントや、実際に情報を投稿する際、具体的に何を注意すればいいのかを丁寧に解説いただきました。

他の料理教室と差別化するために整理すべきこと

情報発信をする際、それぞれのSNSの特徴を捉えて使い分けることも大切です。でもそれ以上に他の料理教室と差別化しながら、読み手の心をひきつけられる情報を発信しなければ意味がありません。受講された皆さんが運営する料理教室のコンセプトについて、ワークシートを使いながら整理をしていきました。

講義の中盤では、隣や前後の方と組んでペアワークを実施しました。このペアワークでは簡単な自己紹介をした後、自分が思い描く料理教室について交互にディスカッション。相手に自分の考えを話すことでより考えがまとまっていくようで、楽しそうに話をする皆さんの様子が印象的でした。

最後まで分かりやすくて、テンポよく進んだ講座。参加した方に感想をお伺いすると、「色々なことを発信さえしていれば、何らかビジネスの種がひっかかるのではないかと思っていました。でもテーマを絞って情報を投稿していく方が効果的と知り、ためになりました」「それぞれのSNSの使い分け方が分かりました」など、これからビジネスに活用して広げていくためのヒントが得られたことが伝わってきました。

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撮影/田尻陽子 取材・文/松葉紀子

講師プロフィール:
CookpadTV株式会社 代表取締役
今田敦士(いまだ あつし)さん

2005年より株式会社ジャフコで約6年間ベンチャー投資を行い、2011年2月にクックパッド株式会社に転職。東証1部市場への市場変更プロジェクトを担当した後、成長が停滞していた広告事業へ異動し営業戦略・商品戦略などの見直しを行い、広告事業の再成長に貢献した。2017年1月より料理動画事業を立ち上げ、2018年4月に料理動画事業を子会社化してCookpadTV株式会社の代表取締役に就任。2018年8月に三菱商事と資本業務提携。