今回、「情報発信 基本編」で講師として登場したのは、CookpadTV株式会社 代表取締役・今田敦士(いまだ あつし)さんです。同社の代表取締役を務める一方で、立命館大学で講義を受け持つ、情報発信のプロフェッショナルです。CookpadTVの情報発信は、InstagramとFacebookではじめたものの、一時期フォロワー数が伸び悩んだそうですが、その後140万ものフォロワー数を獲得しました。今回の講座では、試行錯誤を続け、多くの人から注目を集めるまでの成功のプロセスや考え方を教えていただきました。
ツールの特長を知り、使い分けるのがポイント
講座のテーマは、『SNS時代の食の情報発信/基本編』。FacebookやInstagram、Twitterなど世の中には様々なインターネットツールが存在します。
個人で利用するのであれば、好きなツールを使って、好きな内容をアップしていくので構いませんが、ビジネスとなれば、そういうわけにはいきません。そこでまずは、今、自分が使っているインターネットツールを整理するところから始めることをアドバイスされました。受講された皆さんは、配られたシートを活用し、自分のツールの整理からスタート。次に今田さんからSNSそれぞれの特徴に合わせた更新頻度や、投稿内容の向き不向きについて解説がありました。
そして、料理情報を発信するのに向いているSNSのプラットフォームとして取り上げたのが、『Instagram』。フォロワーを獲得しやすい投稿のポイントや、実際に情報を投稿する際、具体的に何を注意すればいいのかを丁寧に解説いただきました。
他の料理教室と差別化するために整理すべきこと
情報発信をする際、それぞれのSNSの特徴を捉えて使い分けることも大切です。でもそれ以上に他の料理教室と差別化しながら、読み手の心をひきつけられる情報を発信しなければ意味がありません。受講された皆さんが運営する料理教室のコンセプトについて、ワークシートを使いながら整理をしていきました。
講義の中盤では、隣や前後の方と組んでペアワークを実施しました。このペアワークでは簡単な自己紹介をした後、自分が思い描く料理教室について交互にディスカッション。相手に自分の考えを話すことでより考えがまとまっていくようで、楽しそうに話をする皆さんの様子が印象的でした。
最後まで分かりやすくて、テンポよく進んだ講座。参加した方に感想をお伺いすると、「色々なことを発信さえしていれば、何らかビジネスの種がひっかかるのではないかと思っていました。でもテーマを絞って情報を投稿していく方が効果的と知り、ためになりました」「それぞれのSNSの使い分け方が分かりました」など、これからビジネスに活用して広げていくためのヒントが得られたことが伝わってきました。