
平沼さんは、ミリ単位の調整が必要な広告のフードスタイリングなども手がけていたため、盛り付けの際に竹串を使うのが定番。生徒さんたちも竹串を使って器用に盛り付けていきます。
料理を作り終えたら、各自プレートに盛り付けます。まず平沼さんがポイントを説明しながらお手本を見せてくれるので、生徒さんたちの飲み込みも早く、レストランの一品のような美しいプレートが完成しました。
プレートの右から時計回りに「じゃがいもとカマンベールのガトーインビシブル」「春巻きの一口キッシュ」「魚のビスクムース」。「ぶどうと白きくらげの白ワインジュレサラダ」はグラスに盛り付けて爽やかな印象に。この日はワインも用意してくださり、優雅な試食タイムとなりました。
先生はどんな人?
お料理とライフスタイルを提案している料理家さんに憧れて、小学生の頃から料理家になるのが夢だったという平沼亜由美さん。大学で食と栄養を学び、卒業後は料理学校勤務を経て、料理家になる夢を叶えました。
「会社勤めをしていた頃、同僚から“料理教室を開いてくれたら通いたい”と言ってもらえたことが嬉しくて、結婚を機に料理教室を始めました。“食を通じて暮らしを楽しむ“をテーマに、家で簡単に作れるレシピを中心に、ワンプレートの色味や食感、季節感を大切にした料理を提案しています。身近な食材を使うことがモットーですが、体に良いものやおいしいものも知っていただきたいので、例えば今回の白キクラゲのように、珍しい食材を使った時は次回のレッスンにも取り入れて、使い切れるレッスンを心がけています。お料理の盛り付けやテーブルコーディネートを楽しみにしている生徒さんも多いので、いつも2週間程度かけてアイデアを練っています。常に勉強の日々ですが、みなさんの暮らしを彩るお手伝いができることに幸せを感じています」