
クリームを絞る作業では、先生が先にお手本を見せてから生徒さんが挑戦。先生が隣に立ってアドバイスしてくださるので、生徒さんも集中力を切らさず作業に打ち込めている様子でした。
「抹茶風味のモンブランタルトレット」が完成したら撮影専用のテーブルに運んで、写真映えのするテーブルセッティングについてレクチャー。スイーツをよりよく見せる角度などを生徒さんと一緒に考えながら、ベストアングルを探っていきます。
今回のレッスンでは「抹茶風味のモンブランタルトレット」を1人で6台作り、1台を試食します。作ったスイーツはすべてお持ち帰りできるので、家族や友人におすそわけできるのも楽しみです。
先生はどんな人?
会社員時代、同僚に誘われてお菓子教室に通い始め、お菓子作りの楽しさに目覚めていったという永田椛央里さん。それまでお菓子作りをしたことがなかった永田さんが、お菓子を仕事にしようと思うまでになったのは、洋菓子研究家・加藤千恵さんの著書に出会ったことがきっかけだったそう。
「お菓子を学び始めた当初、加藤千恵さんのお菓子の本に出会って、ジュエリーのように繊細で美しいお菓子に衝撃を受けました。そこから、加藤さんが主宰するお菓子教室に通い始めて、レッスンで作ったお菓子を食べた家族や友人たちが笑顔になる様子を見て、”周りの人を笑顔にできるお菓子を仕事にしたい“と思うようになりました」
その夢を叶えるべく、本格的にお菓子作りを学ぶことを決めた永田さんは、退職後にサンフランシスコやパリのスクールで研修を重ねます。帰国後は都内の洋菓子店にパティシエとして3年間勤務し、2005年に自宅でお菓子教室を開講。ジュエリースイーツ®デザイナーとして活動を始めました。レッスンでは「初めてでもおいしくキレイに作れる、私だけのジュエリースイーツ」をモットーに、極力少ない工程で見栄えをよくする、チャーミングなお菓子を提案しています。
「開講当初、生徒さんが”簡単でも本格的“と言ってくださった一言が嬉しくて、以来、私のお菓子作りのモットーになりました。教室には、お菓子作りが初めての方からプロを目指す方まで幅広い方が通われていますが、どのクラスも”楽しみながら作る“ということを大切にしています。心を込めて作った宝石のようなお菓子を通じて、喜びの笑顔が増え、感動の輪を広げていけるよう、おもてなしの心も伝えていきたいと思っています」