楽しく美味しく、笑顔が絶えないギリシャ料理教室
今回お伺いしたのは、東京都国立市にある「ギリシャ料理教室サッコベルナ」。主宰の中山紗貴子さんは、ギリシャとトルコの文化が入り交じるキプロス共和国で幼少期を過ごし、その時の楽しくて美味しいホームパーティーの記憶をそのままに、気軽に参加できる料理教室を開催しています。
地中海のリゾートを思わせる白とブルーを基調にした空間で、まずはウェルカムドリンクでおもてなし。食べることが大好きという中山さんのレシピ説明はとても情感豊かで、生徒さんたちの興味をぐっと惹き付けます。同時に食欲も刺激され、「早く食べたい!」という一心で連帯感を強めて、実習へと移ります。
「ギリシャ料理はオリーブオイルやチーズ、ヨーグルトをたっぷり使うのが特徴で、特に味の決め手になるのがオリーブオイル。選び方のコツは、酸度に注目してくださいね」と中山さん。オリーブオイルの酸度は鮮度を表すもので、酸度が低いほど健康にいいと言われているそう。また、食材のパッケージに記されたEUの品質認証制度の認証マークについても説明してくれて、生徒さんたちは安心・安全な食材についての知識を深めていました。
レッスン中は要所要所でデモンストレーションを行いつつ、和気あいあいとした雰囲気で実習を進めていきます。この日の生徒さんは全員1人参加でしたが、ギリシャが好きで実際に行ったことがある方や、ギリシャ料理に魅せられた方などが集まり、実習中も会話と笑顔が絶えませんでした。
「ギリシャ料理と言えばムサカが有名ですが、簡単に作りたい時はパプツァキアがおすすめ。今回は長ナスで作りましたが、米ナスを使うとボリュームが出ますよ」。
ムサカはナスとジャガイモを何層にも重ねていく手間のかかる料理ですが、ギリシャ語で“ナスの靴”という意味を持つ「パプツァキア」は、ナスをそのまま器にした見た目にもかわいい一品です。