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ギリシャ料理教室サッコベルナ

2024年03月21日

料理教室を主宰する先生からなる会員組織「Kai House Club」。スタッフが人気の料理教室にお邪魔し、レッスンを受けてきました。先生のユニークなキャラクターと充実したレッスン内容は、料理教室を営む人にも、料理教室を探している人にも、インスピレーションを与えてくれます。

2品目は「海老のサガナキ」を作ります。刺身用の有頭海老を殻ごと焼き付けて、野菜たっぷりのトマトソースとフェタチーズをかけてオーブンで焼き上げます。

「このお料理は、ヤギとヒツジの乳で作ったフェタチーズを使うのがポイント。また、トマト缶は原材料に“トマトジュース”ではなく、“トマトピューレ”と表記してあるものを選ぶと、トマトの旨味が濃いおいしいソースに仕上がります」と、ここでも美味しい豆知識が飛び出します。

中山さんのレッスンでも定番の「サジキ」は、キュウリとヨーグルトで作るギリシャの万能ディップのこと。キュウリの皮むきには、貝印「SELECT100 T型ピーラー」が大活躍です。

右から、サジキを添えた「海老のサガナキ」、「パプツァキア」、「レンズ豆のスープ」。お酒はギリシャの白ワインを合わせました。中山さんが大好きなテキスタイル作家さんのテーブルクロスを使ったスタイリングも、ギリシャの風を運んでくれます。

先生はどんな人?

幼少期をキプロスやドイツで過ごし、多様な文化に触れて育った中山さん。海外での暮らしを通じて、“人を招いて楽しく食事をする”ということに幸せを感じ、この豊かな経験が料理教室を始めるきっかけになったと話します。
「ギリシャの人たちはとにかくパーティーが大好きで、大勢で楽しくわいわい食べることが日常でした。その時、食卓の中心にあったギリシャ料理が、私にとってのソウルフードに。子供の頃から、美味しいものが人を幸せにするシーンを何度も見てきたので、食べるだけでなく、料理を作ることにも喜びを覚えるようになりました」。

日本で暮らすようになり、ギリシャ料理の店が少なく、日本ではあまりなじみがない料理ということに寂しさを感じたという中山さん。当然、ギリシャ料理が習える教室もほとんどなく、それならば、「気軽におしゃべりしながら作って食べてもらえる場を提供しよう」と思い立ち、料理教室を始めました。

「タベルナはギリシャ語で“気軽に入れる食堂”という意味。そんなカジュアルな場を作りたくて、サッコベルナ(サキコの食堂という造語)と名付けました。ギリシャ料理は、野菜やハーブ、ヨーグルト、新鮮な魚介類、ラム肉などをたくさん使う料理で、日本でも手軽に揃います。ギリシャ料理を好きになってもらうには、“食べて知ってもらう”ことが第一歩。まずは、ホームパーティーのような感覚で気軽にお越しください」

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撮影/田尻陽子 取材・文/田辺千菊

生徒の声

「先生が太陽みたいに明るい方なので、会うだけで元気をもらえます。正しさより”楽しさ”を大切にされているので、レッスンに通うようになってから家でも料理をするのが楽しくなりました」

「レストランでギリシャ料理を食べて感動して、もっと深く知りたいと思って通い始めました。私は作るより食べることが好きなので、ホームパーティーのような先生のレッスンはまさに理想。生徒のみなさんもギリシャ好きで知識も豊富なので、おしゃべりが止まりません」

「先生が国際派なので、ギリシャ料理に限らず、ドイツやチュニジアのお料理もご紹介してくださるので、世界が広がる楽しさがあります。学生時代や社会に出てからの友人とはまた違う、ギリシャつながりの楽しいお友達ができて、来るたびに刺激を受けています」

教室主宰者紹介

中山紗貴子さん

料理家、フードモチベーター。石川県金沢市で生まれ、幼少期をキプロス、ドイツ、富山で過ごす。大学卒業後、会社勤めの傍ら開催していたギリシャ式ホームパーティーが料理教室へと発展し、ライフワークとなる。2016年より徐々に活動を広げ、2019年に「ギリシャ料理教室サッコベルナ」を開講。料理教室のほか、イベントや企業のレシピ開発なども手がける。

SCHOOL INFORMATION

名称:ギリシャ料理教室サッコベルナ
エリア:東京都国立市

1回完結の単発クラスは、ギリシャ料理3~4品を学べて1レッスン6,000円~(入会金無料)。ウェルカムドリンク、食中酒またはノンアルコールドリンク、食後のミントティーと小さなデザート付き。3回チケット18,000円、5回チケット30,000円もある。お問い合わせ・お申し込みはHPまたはInstagramから。
HP:https://www.sakkobepna.com/
Instagram:https://www.instagram.com/sakkobepna/