日本の旬の食材で作る、イタリアのマンマの味を学べる
今回訪れたのは、東京都世田谷区の閑静な住宅街にある「イタリア料理教室 Studio Cara Mamma」。田中安代さんの美的センスが光る素敵な一軒家で、イタリアのマンマの味が学べます。
レッスンは最大5人までの少人数制で、デモンストレーションが中心。旬の食材を使ったイタリアンは、前菜、パスタ、肉料理、デザートの構成で、日々の食卓に取り入れやすいレシピにしているそうです。レシピには、分量と作り方だけではなく、コツやポイント、アレンジレシピなども詳しく解説されているので、自宅で復習する時に役立つと評判です。
まずはデザートの準備から。“なるべく洗い物を少なくしたい”という思いから、ボウルも泡立て器も使わず、材料をフードプロセッサーで混ぜるだけの簡単な工程で作ります。生地を余すことなく型に入れる時に欠かせないゴムべらは、貝印の「o.e.c. マイティー・スパチュラ」を愛用中。「継ぎ目のないタイプなので、生地が溝に詰まる心配もなく、とても使いやすいです。小回りがきくミニサイズもあるので、両方持っていると便利ですよ」と、お気に入りポイントを教えてくれました。
メインの肉料理は、イタリアの北東に位置するフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の郷土料理、「ヨータ」を豚肉料理でアレンジしたもの。パックや缶詰の白インゲン豆の煮汁には塩分が含まれているので使わないことや、豚肉を柔らかくするためにザワークラウトと一晩漬け込むことなど、おいしく仕上げるためのコツと理由を説明してくれるので、理解が深まります。
手打ちパスタは、トスカーナ発祥と言われている幅広のタイプ、パッパルデッレを、生徒さん達で協力しながら作ります。「生地の水分量が少ないので捏ねにくいと思いますが、これが美味しいパスタを作る秘訣。水分が多いとパスタのコシが生まれません。生地はぐいぐい押すのではなく、伸ばすようにするのがポイントです」と、苦心している生徒さんに、田中さんが的確なアドバイスをしてくれます。
パスタのソースには、秋が旬のかぼちゃを使用。「和食のかぼちゃ煮には向いていませんが、バターナッツかぼちゃを使います。パスタのソースには、このような水分の多いかぼちゃがおすすめです」と田中さん。皮むきには貝印のSELECT100のT型ピーラーが大活躍で、生徒さんも切れ味の良さに驚いていました。