イタリア生まれの生ソーセージ、サルシッチャは、腸詰め不要の簡単な作り方を教えてくれました。本格的な味わいとアレンジのしやすさ、洗い物の少なさにもこだわったレシピです。
料理が仕上げの段階になったら、テーブルセッティングをして、アンティパストから順に田中さんが盛り付け、一皿ずつサーブしてくれます。レストラン感覚で試食できるので、優雅な気分に浸れます。
左「いちじくのフリット」には、サービスの「きのこのスープ」を添えて華やかなプレートに。右が、レストラン級のおいしさに驚く自家製パスタを使った「かぼちゃときのこのパッパルデッレ」。
左が、豚肉の旨みを吸い込んだ白いんげん豆がしみじみとした味わいの「豚肉のJota(ヨータ)風」。右が「さつまいものガトーショコラ」。グルテンフリーでヘルシーなケーキです。
先生はどんな人?
外資系企業のOLから料理家へ転身した田中安代さん。元々食べることが大好きで、お店で食べた料理に何が使われているかわかるほど、鋭敏な味覚の持ち主です。教室では、そんな田中さんが魅了された、イタリアのマンマが作る家庭料理を教えています。
「教室に来ていただいた方には、日頃の疲れを忘れてリラックスしていただきたいと思っています。お一人で参加される方も多いので、不安にならないように話しかけたり、楽しいレッスンになるように心掛けています。おしゃれなお料理だから難しそうって思っている方も多いのですが、教えているのはイタリアの家庭料理なので、自宅で気軽に作れるものばかり。実際、手間はかけているけどプロセスは少なくしているので、良い調味料があれば間違いなく美味しくできると思います」
料理だけでなく、テーブルコーディネートもイタリア人から学んだことを大切にしているそうです。
「イタリア人に、“イミテーションは自然の美しさには叶わないので使わないこと”と教えてもらったので、必ず本物の花を生けるようにしていますし、テーブルには本物の野菜を飾っています。食を通じて、イタリア人の美意識もお伝えしていきたいですね。実は対面レッスンは、今年の5月に再開したばかり。2018年に料理教室をオープンしたものの、ほどなくコロナ禍に。せっかく口コミでお客様が増えてきていたのですが、教室を休講せざるを得ませんでした。そんな中オンラインレッスンにトライしたのですが、思っていた以上に需要があったので、今後は対面レッスンだけではなく、オンラインレッスンも充実させていきたいと思っています」