地中海式食事法✕発酵食で太りにくい食生活を提案
今回お伺いしたのは、兵庫県加古川市にある料理教室「inizio(イニッツィオ)料理教室」。主宰の依藤亜弓さんは、料理人時代の経験を生かし、実践的な技術や調理理論が学べる基本クラスと、依藤さんが20年以上実践している地中海式食事法をベースに、発酵食やスパイスを取り入れたクラス「tu.du.ku.(つづく)」を開講しています。
この日は「tu.du.ku.」のテーブルコーディネート付きのクラスで、最初に自己紹介を行ってからレッスンを進めていきます。依藤さんのレッスンは、1回に学べる料理が多いことも人気の理由ですが、今日はなんと12品!デモンストレーション形式で6品、実習形式で6品の計12品を、約3時間のレッスンの中で仕上げてしまうというのも驚きです。
レシピの説明が終わると作業台に移動して、今日のテーマ「麹でヘルシーモダン中華」に合わせて、まず基本の発酵調味料「中華麹」と「花椒塩麹」を作るところから始めます。使用する生麹は、加古川で400年以上続く「高松味噌」のもの。お持ち帰りできるよう、多めの分量に設定されているのも嬉しいポイントです。
完成した2種類の麹は、サラダのドレッシングや魚・肉料理のソース、炒め物の味付けに使っていきます。「麹を使った発酵調味料は、冷蔵庫で約1ヶ月保存できます。幅広い料理に使えるので、作り置きしておくと日々の料理が楽になりますよ」と依藤さん。長く通っている生徒さんも大きくうなずいて、豆腐や野菜にのせるだけでおいしくなると絶賛していました。
初めて参加した生徒さんには、先生が愛用する貝印の包丁「旬Classic White シェフズ 200mm」を使って、マンツーマンで包丁の使い方を指導。正しい持ち方から切り方、疲れない構え方まで教えてもらうと、ほんの10分で見違えるほど美しい包丁さばきに変わり、生徒さんも「これだけで参加した甲斐がある」と言って感動していました。
もともと料理人だったというだけあって、依藤さんの動きには無駄がなく、生徒さんがバラバラの作業をしていても、一人一人に的確なアドバイスをしながら実習を進めていきます。また、味を左右する重要なレシピには個人差が出る「少々」を使わず、「ラー油6滴」など分量を明確にして、誰が作ってもレッスンで習った味が再現できるよう工夫がなされています。