ペレグリニさんが特に熱を込めて話していたのは、「本格焼酎の魅力はアロマにある」ということ。焼酎はウィスキーやウォッカなどと共に蒸留酒に分類され、その製造方法は連続式蒸留機と単式蒸留機を使うものの2種類があります。そのうち、伝統の製法を受け継いで造られる単式蒸留焼酎は「本格焼酎」と呼ばれ、米、麦、芋など素材そのものの旨味と香りを感じられるのが特徴です。
本格焼酎のテイスティングでは米焼酎、麦焼酎、芋焼酎、泡盛が用意され、加えて相性の良いフードも添えられました。
ワインのように香りを楽しむのがポイントだとペレグリニさんに教わり、いざテイスティング。参加者たちはまず焼酎の香りを確認してから口に含み、風味を楽しみます。次に、米焼酎にはキュウリ、麦焼酎にはクルミ、芋焼酎にはサツマイモ、泡盛にはチェダーチーズと、相性の良いフードを一緒に味わいます。焼酎をひと口飲んで「焼酎って香り高いんだ」と参加者は実感し、さらにフードを合わせることで「香りがいっそう広がる」と、その味わい深さに驚いていました。
フードペアリングで焼酎のアロマを楽しむ
焼酎の基礎知識について学んだところで、フード&ワインスペシャリストとして活動する小枝絵麻さんから、焼酎とフードのペアリングについて学びます。小枝さんは「焼酎とフードの相性が良いと、両方が口の中で融合してアロマの余韻が長くなり、味わいが深まります」と話しながら、焼酎と相性の良いメニューをデモンストレーション形式でレクチャーしてくれました。
まずは、「キュウリのディップ ギリシャヨーグルト」(写真左)。米焼酎のロックと合わせるのがおすすめ。前半のテイスティングの際にも米焼酎にキュウリを合わせましたが、こちらのメニューではキュウリ単体では味わえなかった多様な風味を楽しめるよう、ディルやミントといったハーブに、パプリカパウダーなどスパイスを加えています。