
「収益を上げようとする以前に、自分の教室の状況を把握できていない人が多い」と指摘する高橋さん。売上と経費を数値化し、それを高橋さんの生み出した「教室の黒字方程式」に当てはめ、自分ができていない課題を見つけられればそれは大きな第一歩。そして、それをきちんと実行することが何よりも大切だといいます。
「せっかく法則を学んでも、『でも』『だって』という言葉が先に出て何も進めない人は、自分の事情がいつも優先されているのでうまくいかないんです。知識があるかどうかも大きな違いにはなりますが、教わったことを素直に聞いて実践できる人は、きっと周囲に大きく差をつけることができますよ」
当日は、北海道、関西、四国をはじめとする全国から参加者が集い、「Kai House Club」の会員の高い関心度をうかがい知ることができたこのセミナー。参加者が主宰する料理教室のテーマも和食、懐石料理、フレンチ、イタリアン、おもてなし料理、グルテンフリー、アレルゲンフリー、製菓とさまざまでしたが、キャリア10年を超えるベテラン講師の比率が高かったのが印象的でした。講義を聞くだけでなく、考え、口にすることで自らの課題に気づいた参加者たちは、今後取り組むべきことが明確化され、終了時には一様に晴れやかな表情を浮かべていました。
いわゆる個人の起業やスモールビジネスに関する講座は数あれど、料理教室主宰者に特化した講習会は限られているのが現状です。そして、一人悶々と悩んでいる人が多いのも事実。「Kai House Club」では、今後もこのような料理家に役立つセミナーやイベントを続々開催予定なので、ぜひチェックしてみてください。