テーブルを彩るセンスの魔法、スタイリングセミナー【Kai House Clubイベントルポ】

「Kai House Club」が会員の皆様に向けて、定期的に開催している食にまつわる特別セミナー。今回は、当ウェブサイト「Kai House」の連載【プロに教わる逸品レシピ~Kai House Club料理家編】でスタイリングを担当する人気フードスタイリストに学ぶ、「スタイリングセミナー」を徹底リポートします。

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2019年04月15日

食卓のビジュアルをコントロールすれば、料理はもっと楽しくなる

料理で大切なのは味と見た目。でも、おいしく作ることはできても、盛り付けやテーブルコーディネートのセンスには自信がない……という料理家も少なくないようです。センスというと、特別な人にのみ与えられた能力のように感じる人もいるかもしれませんが、“センスを磨く”という言葉があるように、実は誰でもある程度のテクニックを覚えさえすればセンスを伸ばすのも可能だということは、第一線で活躍する多くのアーティストたちが認めるところ。

そこで「Kai House Club」では、会員の料理家に向けて「フードスタイリングセミナー」を企画。講師に、広告・書籍・雑誌・WEB・商品パッケージなど、幅広いジャンルの料理やお菓子のスタイリングを手掛けるフードスタイリスト兼フードコーディネーターの小坂桂さんを迎え、講義・デモンストレーション・実習の3本立てで、じっくりと指導してもらいました。

メディアで活躍する売れっ子料理家からまだ駆け出しの卵まで、これまで数多くの料理家に接してきた小坂さん。その経験から、料理家に共通するスタイリングの悩み、料理家が知りたいポイントを熟知しているだけあって、すぐに役立つ情報がぎっしり詰まった中身の濃いセミナーとなりました。

まずは、料理家に必要な“思考”と持つべき“目線”を解説。スタイリングに向き合うための心構えは、テクニックと同じくらい大事であることに気づかされます。そして、小物の使い方、並べ方、置き方、組み合わせ方、入手方法などのノウハウを、具体例とともに紹介。食器の形・サイズ別の使い分け、ナプキン使い、料理の背景の違い、色の考え方、質感を味方にする方法、さらにはスタイリングした料理を自分で撮影するコツなど、今まさに料理家が知りたいルールやアイデアを惜しげもなく伝授。参加者たちは熱心にペンを動かし、ひと言も漏らさないようにとメモをとり続けていました。

また、シーン別のスタイリングを考察するパートでは、企業からの依頼や雑誌の仕事など、フードスタイリングにおける適材適所といった概念を、小坂さんの経験談を交えてレクチャー。これは、料理家としての幅を広げていきたい参加者たちにとって、大変貴重な講義となったようです。

続く小坂さんによるデモンストレーションでは、同じ素材を使って2つの異なる世界観を作る方法を、2つのパターンで披露。1つ目は、料理写真やSNSで映える参考例として、同じ食器とスープを使って行ったこちらのフードスタイリング。背景とパンの切り方、小物を変えることで、温かみのあるテーブル(写真上・左)とクールでおしゃれなテーブル(写真上・右)を演出しました。

2つ目は、同じシンプルな白いお皿を使ったテーブルコーディネート。夏(写真上・左)と冬(写真上・右)をテーマに、色と小物使いで正反対の季節を表現しています。料理教室では、自宅にある食器を使ってレッスンする料理家がほとんどだと思いますが、食器をたくさん買い揃えなくてもバラエティーに富む世界が作れることを実感できたのは、大いなる収穫だったのではないでしょうか。

最後の実習では、参加者が4つのグループに分かれ、それぞれ「和食」「洋食」「パン」「スイーツ」をテーマにスタイリングし、それを小坂さんが評価。どのグループも、小物選び、色合わせ、全体のバランスなどその完成度は高く、課題の意図をしっかり読み取った表情あるスタイリングに、プロの小坂さんも感心しきりでした。参加者たちはセミナーに足を運ぶ勉強熱心な料理家だけあり、日頃から料理に加えてスタイリングや写真の腕を磨いていることが、うかがい知れました。

スタイリングは、まさにセンスとテクニック。食材選びと料理技術の関係に似ているかもしれません。経験値を上げていくにしたがって、何をどう組み合わせたら理想に近づけるかがわかるようになるのは料理と同じ。料理の見た目に関する不安や迷いは捨て、まずはプロのアドバイスに従って経験を重ね、その教えを自分のものにしていくのが近道かもしれません。このようなセミナーに参加するほか、雑誌やウェブなどでできるだけ多くの実例を見て、また自分でも繰り返し形にしていくことで、“アレンジの引き出し”を増やしてみてはいかがでしょうか。

「Kai House Club」会員限定セミナーでは、今後もすぐに役立つ実践的な企画を続々と計画中。料理教室を営んだり料理家として仕事をしていく上で必要な様々な情報や体験を、価値あるイベントやセミナーを通じてお届けしていきます。

「Kai House Club」入会登録(無料)

撮影/井上美野 取材・文/江原裕子

講師紹介
小坂桂(コサカ カツラ) さん
フードスタイリスト、フードコーディネーター。広告、書籍、雑誌、WEB、商品パッケージなど、さまざまな媒体のフードスタリングを担当。温かみのあるものからクールでスタイリッシュなものまで、幅広いスタイリングを手掛ける。スタイリングを担当した書籍は「ゴーゴー!  バーガー」(イカロス出版)、「こころとからだにやさしい ていねいな時短ごはん」(学研プラス)、「クセになる!  パクチーレシピブック」(パルコ出版)など多数。

 


Information
「Kai House Club(カイハウスクラブ)」
正式名称は「Kai House Culinary Artist Club(カイハウス・カリナリーアーティスト・クラブ)」。貝印が運営する“料理家のコンシェルジュ”をコンセプトとしたメンバーズクラブ。さまざまな特典があり、今回ご紹介の「Kai House Club」主催のイベントやセミナーへの参加など、料理家に役立つ情報や経験が満載。入会資格は「現在、定期的に料理教室を主宰していること」。

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