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プロに学ぶ「イタリア料理セミナー」

イベント
2018年07月11日

「Kai House Club」の会員になると、料理教室主宰者にとって魅力的な、さまざまな特典があります。なかでも注目したいのが、貝印本社(東京都千代田区)内にある「カイハウス」で行われる、会員のみを対象とした食に関する特別セミナー。今回は、東京・青山の「リストランテ・ホンダ」の本多哲也シェフによるセミナーの様子をレポートします。

この日、教えてもらった料理の一部をご紹介。前菜の「豚肩肉のロースハム トンナート(ツナ)ソース」は、イタリア・ピエモンテ州の古典料理。本来の仔牛肉の代わりに豚かたまり肉を使い、低温調理器を使ってやわらかくジューシーなハムを手作りしました。「低温真空調理は、イタリアやフランスではおなじみの調理法。ポイントさえ守れば、誰でもおいしく作れるのが魅力です」と本多シェフ。

「フルーツトマトの冷製カッペリーニ」は、ソース用と飾り用でトマトの品種を使い分けるこだわりの一皿。「トマトのパスタなら、トマトを食べているかのような味や食感にしたい」と話す本多シェフは、飾り用に果肉がしっかりしていて、ゼリー質が少なめのファーストトマトを使用。アレンジレシピでは、イチゴを使った冷製カッペリーニも披露してくれました。

本格ハム作りに使用したのが「The Sousvide Machine(ザ・スービッドマシーン)低温調理器」(貝印)。食材を真空または密封包装するところから、一定の低温での加熱調理までをこの一台で。低温で真空調理した食材は、うま味や栄養素が閉じ込められ、家庭でもプロの味が再現できます。

デモンストレーション後には、お待ちかねの試食タイム。ワインも提供され、試食というにはあまりに豪華なラインナップと十分なポーションで、参加者たちはおなかも心も存分に満たされていた様子。この時間は、同じ料理を志す会員同士の交流の場でもあり、どのテーブルも会話がはずんでいました。
プロの料理人のテクニックを間近で見られるだけでなく、そこに付随する調理法や料理哲学も学べる貴重な「Kai House Club」会員限定セミナー。会員の方はもちろん、そうでない人もこの機会に入会登録をして、次回のセミナー案内をチェックしてみてください。
「Kai House Club」入会登録(無料)

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撮影/長田朋子 取材・文/江原裕子

講師紹介
本多哲也(ホンダ テツヤ)さん
1968年、神奈川県小田原市出身。専門学校卒業後、東京・渋谷「リストランテ・トゥーリオ」などで修業を重ね、1997年に渡欧。イタリアとフランスで腕を磨き、ミラノの三ツ星「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ本店」などを経て1999年に帰国。東京・西麻布「リストランテ・アルポルト」にてスーシェフを務めたのち、2004年に東京・青山に「リストランテ・ホンダ」をオープン。

Information
「Kai House Club(カイハウスクラブ)」
正式名称は「Kai House Culinary Artist Club(カイハウス・カリナリーアーティスト・クラブ)」。貝印が運営する“料理家のコンシェルジュ”をコンセプトとしたメンバーズクラブ。さまざまな特典があり、今回ご紹介の「Kai House Club」主催のイベントやセミナーへの参加など、料理家に役立つ情報や経験が満載。入会資格は「現在、定期的に料理教室を主宰していること」。