人には生まれもった「魅力を最大限に発揮する色調」がある
この色を着るとなぜかほめられる、流行りの色なのに自分が着るとなんだか野暮ったい………。誰しもそんな経験に覚えはあることでしょう。身につける色によってその人の見た目が変わるのはなぜなのでしょうか。小林さんは長年、国際線のフライトアテンダントという仕事を通じて多くの人と接し、なぜ人によってこんなにも印象が変わるのかということについて、強く関心を抱いたそう。そこで、「イメージ」を学ぶなかで「パーソナルカラー」という考え方に出合いました。
「パーソナルカラーとは、自分に似合う色を知る手法です。肌や目、髪の色など、人には生まれ持ったボディカラーというものがあり、それに似合う色を選ぶと、色の“錯視効果”によって、シミやシワ、たるみが軽減され、肌が美しく見えたり眼力が強く見えたりするといった効果が生まれるのです。アメリカでは古くから使われている手法で、かのケネディ大統領がこの手法を活用して大統領選にも勝利したとされて広まり、日本では約30年ほど前から使われ始めました」
シミやシワが軽減されるなどの美容効果だけでなく、人に安心感や信頼感を与える効果まである、色の力。
「似合う色を身に着けているということは、その人と服やメイクが調和しているということ。人間は調和したものに対して心地良さを感じる傾向がありますから、見る人に自然と好印象を与えるのです。もちろん、優しい雰囲気やおしゃれ感、知的な雰囲気など、演出したいイメージもあると思いますが、まずは第一印象を良くしたい、というときには、ご自身のパーソナルカラーから色を選ぶことがとても効果的です」