「パーソナルカラー」は大きく4パターンに分類できる
では実際にどんなふうにしてパーソナルカラーは見つけられるのでしょうか。
「色調はイエローベースかブルーベースか、そして清色か濁色かで4パターンに分けられます。そのイメージから四季の名称を使いますが、イエローベース×清色=Spring、ブルーベース×濁色=Summer、イエローベース×濁色=Autmun、ブルーベース×清色=Winterと覚えるといいでしょう。さらに2シーズンの掛け合わせの方、その中でもどちらかが強い方、また1つのシーズンの中でもより濃色が似合う方、淡色が似合う方など細分化されます」
自分がどのシーズンに属するかは、同系色4枚が1セットになって構成された「ドレープ」という布を使い、それぞれの布を明るい自然光や蛍光灯のもとで胸元に当て、その時の顔映りで判断します。
「雑誌の付録などで小さなドレープがついていることがありますが、セルフ診断で間違って判断して取り入れてしまうと逆効果になるリスクもありますので、プロの料理家として活躍するための判断ツールに使うのであれば、やはり診断も一度プロの手に委ねることをおすすめします」と小林さん。
強い色でも「負けない」人、枯れたトーンも「おしゃれに映える」人
似合う色、似合わない色でどんな風に違いが出るのでしょうか。担当ライターが実際に小林さんにドレープを当ててもらい、診断してみることに。
「髪は黒いですが、瞳はやや明るい方ですね。必ずとは言えませんが、日本人の場合、髪や目の色が濃い人はブルーベースのSummerやWinter、髪や瞳が明るい人はイエローベースのSpringやAutumnである可能性が高いです」
実際にドレープをSummerから順に当ててみました。最初のSpringは「うーん、イマイチかな?」という感じ。Summerは「まぁいいんじゃない?」、Autumnは「うわっ、最悪!」、そしてWinterだと「あ、似合う!」と、印象がパッと湧き上がります。
「同じピンクでも色味によってずいぶん異なります。実際に試してみると、『こんなに顔映りが違うなんて』と、皆さん驚かれます。ある人にとっては鮮やかすぎて浮いてしまう色が、別の人にとってはとてもスマートに見える色だったり、ある人にとってシックでこなれて見える色が、別の人にとっては地味で野暮ったく見えたり。逆に言えば、どの色系統でもそれぞれのシーズンに似合うトーンがあるので、「青はOK」「黄色がNG」という判断はしません。似合う明度や彩度を意識すれば、ほとんどの色は使いこなせるんです」
取材場所がオレンジ系の照明だったため厳密ではありませんが、ライターYはおそらくWinterと判明。黒髪を染めずにいたことや、この日着ていたネイビーのワンピースは正解だったとわかりました。