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パーソナルカラーで魅力を最大限に発揮

スキルアップ
2018年10月15日

テーブルウェアや食材の色が、料理の見た目やそれによって喚起される食欲を大きく左右する、ということは、料理家なら誰でも知っていること。でも、その食を伝える「料理家」をどんな色で演出するかについて、意識したことはあったでしょうか? なんとなく好きな色、あるいは無難な色の服やメイクを選んでいませんか? 今回は、主婦から企業のトップまで、さまざまな人々の魅力を色で引き出すことを職業にする、イメージコンサルタントの小林君枝さんに話を伺いました。
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「色彩感度のいい方は無意識のうちに自分のパーソナルカラーから色を選んでいることも多いものですが、理論立てて知っておけば色選びがスムーズになりますね」と小林さん。


Autumn

上から順に、Spring、Summer、Autumn、Winterのドレープを胸に当てると、印象の違いがくっきり。

「パーソナルカラー」は顔周り、そして手元に使うのがコツ


シミやシワなどの欠点を補い、リフトアップして見せてくれたり、肌の透明感をアップさせてくれたりするパーソナルカラー。つまり効果は「顔周り」に現れると言えます。
「パーソナルカラーは顔からできるだけ近い場所に取り入れるのが効果的です。リップやチークなどのメイク、そしてイヤリングやスカーフなどのアクセサリー、眼鏡のフレーム、洋服ならトップスに取り入れることで、効果が現れやすくなります」
ユニフォームなど、着るものが決まっているなど、自由に色を選べない場合なら、スカーフやイヤリング、メイクなどで調整すると効果的。
「また料理家の方なら手元も大事です。働き者の手ですから、シミやシワ、くすみなどがあるかもしれませんし、指が短い、爪が短いなどのコンプレックスがある方もいらっしゃるでしょう。似たような淡いピンクのネイルであっても、青みのある色か黄身の強い色かなど、少し調整するだけで透明感のあるすっと伸びた指に見えるようになりますよ」
打ち合わせなど、調理をしない場面なら、腕時計やリング、ブレスレットなどの色選びも重要に!

パーソナルカラーと「色のイメージ」を上手に組み合わせて


パーソナルカラーを意識することは、自分との調和感を出すという点で効果的ですが、シーンとの調和感=TPOもまた、相手に安心感や好印象を与えるうえでとても重要になります。
「パーソナルカラーを知るのと共に、キャラクターや打ち出したい料理のジャンルなど、料理家としてのパーソナルイメージ、そして料理教室なのか、テレビ出演なのか、企業との打ち合わせなのかといったTPOと、どのようにすり合わせるかが大切です」として、具体的に色そのものの持つイメージと似合うシーンについて、こんな例を挙げてくれました。

  • 黄色=ハートをオープンにするための色(新米ママのための料理教室など)
  • ネイビー、ブルー系=信頼感を与える色(ビジネスシーンなど)
  • モノトーン=威厳を表す色(プロとして認められたいとき)
  • 白=清潔感(料理家にとってはどんなシーンでも欠かせない色)
  • ピンク=女性らしさを表す色。(婚活シーンなどで効果を発揮する色)
  • グリーン=ヘルシーさを表す色(食品を扱う人として役立てたい色)

上記の中でも色味によって印象は変わりますが、このように色とシーンを組み合わせて考えてみると、色選びが楽しくなりそうです。
「ここからパーソナルカラーとのすり合わせで、白でもSpringの人はオフホワイトを、Winterの人は純白を選ぶなど、トーンを正しく選ぶことで、自分とのフィット感が高まります」

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撮影/山下みどり 取材・文/吉野ユリ子 撮影協力/シンシアガーデンカフェ

話を聞いた人 「PLUME」代表取締役。イメージコンサルタント。長年に渡る接客の経験から、身だしなみや表情、立ち居振る舞い、コミュニケーション術が、人の印象はもちろん、仕事の成果や日々の生活にも大きく影響することを実感。人の印象を輝かせるものは何か、自らも一から学び直しイメージコンサルタントのディプロマを取得。好印象を作るために必要な要素を多くの方へ伝えるべくイメージコンサルティング「プリュム」として独立。全ての人がそれぞれに持っている自らの魅力に気付いてもらいたい。そのヒントを導き出し、心軽やかに毎日を過ごしてもらうことをモットーに日々コンサルティングを行っている。Instagram #plume1005