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インスタグラムで存在感を高める方法

スキルアップ
2018年11月12日

今や、世界中の人々に使われるSNSへと成長し、中毒気味になる人も多いインスタグラムの世界。フリーで働くなら、これだけ多くの人が閲覧しているメディアを活用しない手はありません。前回の「インスタグラムビジネス活用術」に続き、今回はさらに上級者の例を引用しながら、自分のプレゼンスを高めるSNSの効果的な使い方を、SNSコンサルタントの石井リナさんに聞きました。

同じフォーマットの継続がインスタグラムのブランディング石井リナ

インスタグラムで重要なのは、写真の美しさ。そしてプレゼンスを高めるために効果的なのが、写真として一定のスタイルを持つことだと石井さんは言います。そんな法則を知るためにぜひチェックしてほしいアカウントとして、エディトリアル&グラフィックデザイナーの山崎佳さん(@keiyamazaki)を挙げてくれました。
「いつも同じテーブルに同じ白いプレート、フォークやコーヒーの配置も撮影の角度も同じにしていて、それがサムネイル(スマホなどの画面に一覧表示される状態をいう)に並んだ時に美しいんです。彼女のアカウントを見ると、そのフォーマットの美しさと、“やり続けること”の大切さがよくわかります」。
またインスタグラムは休まず続けることも同様に大事です、と石井さん。「インスタグラムの場合、2〜3日に1回は上げていないと、あっという間に印象が薄れてしまいます。クオリティも大事ですが、まずは出し続けることがとても大事なメディアなんです」

1枚1枚の写真のクオリティと構図に徹底的にこだわる

石井リナ
ファッション系のインフルエンサーであるAimee Songさん(@songofstyle)のアカウントも要チェック。
「1枚1枚の写真がファッション撮影のように美しく、表情、ポージング、画角などにこだわっていて、メディアとして完成しています。インスタグラムというプラットフォームを使いこなし、自分らしさを上手に表現している例としてぜひ見てみてほしいと思います」。
同様に、一貫したクオリティと自分らしさを実践しているのがコンテンツクリエイターのLisa Lambacherさん(@honeylisabee)。
「彼女はフィード(サムネイルに表示される、いわゆる通常投稿)のクオリティはもちろん高く、Stories(インスタグラム画面上部に表示される簡易動画機能)やIGTV(インスタグラムティーヴィーの略。Storiesよりもさらに長く作り込んだ動画も発信できる)での動画にも積極的。Storiesは、フィードに比べて流れていってしまう傾向があるものの、Storiesしか見ていないというユーザーも増えてきていますよね。そうした中で、彼女の動画が流れてきたら“あっ、彼女だ”とすぐに分かるようなフォーマットやトンマナがあります。そして大事なのは、“可愛いから、ついちゃんと見ちゃう”ということ。きちんと作れば、動画はその分、フォロワーの時間を獲得できますから、フィードだけで見せるよりもリーチ(ユーザーに情報が到達した数値)を獲得しやすくなると言えます」

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撮影/田上浩一 取材・文/吉野ユリ子

話を聞いた人 BLAST代表取締役社長/編集長 石井リナさん(Rina Ishii)
新卒でオプトへ入社し、Web広告のコンサルタントを経て、SNSコンサルタントとして企業のマーケティング支援に従事。初のInstagramマーケティング書籍となる「できる100の新法則Instagramマーケティング」を共同執筆するなど、デジタルプロモーションを中心にライターや、セミナー講師としても活動を広げている。その後、リアルイベントにおけるSNSプロモーションを行うSnSnap(エスエヌスナップ)にて、自身が編集長を務めるオウンドメディア「COMPASS(コンパス)」を立ち上げ、運営を行った。現在は起業し、女性向けエンパワーメント動画メディア「BLAST」の立ち上げ、運営を行う。学生時代より雑誌「ELLE girl」のラボプロジェクトにてリアルイベントの企画や運営に携わるなど、若年層マーケティングを得意とする。