
同じフォーマットの継続がインスタグラムのブランディング
インスタグラムで重要なのは、写真の美しさ。そしてプレゼンスを高めるために効果的なのが、写真として一定のスタイルを持つことだと石井さんは言います。そんな法則を知るためにぜひチェックしてほしいアカウントとして、エディトリアル&グラフィックデザイナーの山崎佳さん(@keiyamazaki)を挙げてくれました。
「いつも同じテーブルに同じ白いプレート、フォークやコーヒーの配置も撮影の角度も同じにしていて、それがサムネイル(スマホなどの画面に一覧表示される状態をいう)に並んだ時に美しいんです。彼女のアカウントを見ると、そのフォーマットの美しさと、“やり続けること”の大切さがよくわかります」。
またインスタグラムは休まず続けることも同様に大事です、と石井さん。「インスタグラムの場合、2〜3日に1回は上げていないと、あっという間に印象が薄れてしまいます。クオリティも大事ですが、まずは出し続けることがとても大事なメディアなんです」
1枚1枚の写真のクオリティと構図に徹底的にこだわる
ファッション系のインフルエンサーであるAimee Songさん(@songofstyle)のアカウントも要チェック。
「1枚1枚の写真がファッション撮影のように美しく、表情、ポージング、画角などにこだわっていて、メディアとして完成しています。インスタグラムというプラットフォームを使いこなし、自分らしさを上手に表現している例としてぜひ見てみてほしいと思います」。
同様に、一貫したクオリティと自分らしさを実践しているのがコンテンツクリエイターのLisa Lambacherさん(@honeylisabee)。
「彼女はフィード(サムネイルに表示される、いわゆる通常投稿)のクオリティはもちろん高く、Stories(インスタグラム画面上部に表示される簡易動画機能)やIGTV(インスタグラムティーヴィーの略。Storiesよりもさらに長く作り込んだ動画も発信できる)での動画にも積極的。Storiesは、フィードに比べて流れていってしまう傾向があるものの、Storiesしか見ていないというユーザーも増えてきていますよね。そうした中で、彼女の動画が流れてきたら“あっ、彼女だ”とすぐに分かるようなフォーマットやトンマナがあります。そして大事なのは、“可愛いから、ついちゃんと見ちゃう”ということ。きちんと作れば、動画はその分、フォロワーの時間を獲得できますから、フィードだけで見せるよりもリーチ(ユーザーに情報が到達した数値)を獲得しやすくなると言えます」