

「りんごの焼きタルト」(700円)。青森県三戸町の山田農園の「百年紅玉」を使った、フランスの冬を代表的する伝統菓子です。
3本の矢が集まれば折れることはない
「3人にはそれぞれの強みがあります。3本の矢のように、集まれば折れることはない。やっぱり心強いです。3人いたから、六本木という素晴らしい場所で挑戦することができました」
シェフであれば、仕込みや営業の仕事をしながら、接客やデスクワークをこなさなければいけません。その点3人ならば、それぞれの得意分野に集中することができます。3人が出会ってオープンまで1年。意見が食い違うこともあったが、「最終的にはみんな納得してのオープンでした」と吉田さんは振り返ります。
「シェフはアウトプットをする仕事です。そのためには、インプットの時間が必要。そうした時間を作れるのも3人でやっているから。今は、ボクシングをしてインプットの状態に切り替えています」
あと2カ月もすればオープンから1年。新芽が育ち大輪の花が咲かせるように、「SPROUT Café さくら坂」の3人は、お互いを信頼しながら、それぞれの役割をしっかりと務めてあげています。
ヨーロッパのアンティークの家具が集められた店内には、落ち着いた雰囲気が流れています。
クッキー缶(3200円)やジャム(1500円)なども店内で購入できます。
吉田さんが長年愛用している道具。キッチンは、自分の身長に合わせて、厨房を作る際に通常より5cm低く設計してもらったそうです。