昨年(2019年)も何度もテレビでとり上げられ、話題になる事が多かった「おからパウダー」。今年も、さらに認知度も高まりそうな「新しい」伝統食材ではないでしょうか?貝印東京本社1階の常設キッチンスタジオにて、メーカーのさとの雪食品様によるおからパウダーセミナーをカリナリー・アーティスト(教室主宰者)を対象に開催しました。
おからパウダーには不溶性の食物繊維
「食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に大別され、おからに多く含まれるのは不溶性のもの。不溶性食物繊維は、水分を吸収してふくらみ、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)をうながします。多くはありませんが、糖やコレステロールの吸収を抑える働きのある水溶性食物繊維もおからには含まれています。」と、講師の渥美まゆみ先生による「知って得する栄養学」でセミナーは始まりました。
-管理栄養士渥美真由美先生から、水溶性と不溶性の違いについての説明。
食物繊維と聞くと、お通じの事のみを想像しがちですが、水溶性と不溶性の食物繊維の「機能」の違いから、免疫に関わることまで話がつながります。改めて、腸の健康、そして人間の免疫にとって食物繊維はとても重要なものだと確認できました。
-おからパウダー大さじ2杯でレタス1個分の食物繊維
大切な栄養である食物繊維ですが、厚生労働省が、目標としている野菜摂取量である1日約350グラムを食べても食物繊維は十分にとる事は難しいそうです。おからパウダーは、大さじ2杯でレタス1個分の食物繊維をとることができ、不足分を補うことができます。
おからパウダーレシピクッキングデモ&試食
1部の栄養学のお話を終え、2部では、実際にさとの雪のおからパウダーを使ったお料理をデモンストレーション。その前に、簡単な使用法をご紹介。「ヨーグルト」におからパウダーを振りかけるだけというものです。参加者の多くから「大豆のにおいが感じられない」という反応がありました。
-先生同士で感想を共有しながら、おからパウダーをかけたヨーグルトを試食。
とにかく手軽というのも売りですが、是非、素材感をうまく活用した「意外」な、使用方法をということで、今回は4レシピをご紹介しました。