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肩肘張らずに楽しむ クローニー

レストラン
2018年09月20日

レストランの主役は料理ですが、美味しさの理由は料理だけではありません。洗練されていて心地よい空間と、驚きがあって温かみのある料理。今月は、一見相反する要素が両立し、すべてのゲストを心から満足させる話題のフレンチレストランを訪ねました。

「シェフがこれまで積み重ねてきた経験や感性を通して料理が作られるわけですから、まずはどういう体験や料理のインプットが彼に影響を与えたのかを理解する。そして、一つのお皿の構成の中で、どこのバランスをどう引き立たせたいのかというシェフの意図を汲み、それをさらに際立たせることができて、かつストーリー性のあるワインを選んでいます。どうしてこの料理にこのワインを選んだのかを説明したときに、お客様の頭の中にまるで海外旅行しているかのような絵が浮かぶようにしたいと思っています」
お店ではゲストのカルテを作り、情報を蓄積していくことで、ワインの好み等に合わせた料理を提供しているそうです。何度も通いたくなる最先端のガストロノミーとスマートで心地よいサービスを、ぜひ体験してください。

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撮影/大木慎太郎  取材・文/江原裕子

Crony(クローニー)の詳細情報

店名 Crony(クローニー)
電話番号 03-6712-5085
URL http://www.fft-crony.jp/
住所
東京都港区西麻布2丁目25-24 NISHIAZABU FTビル MB1
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営業時間 18:00~翌2:00
ジャンル フレンチ

シェフの紹介
春田 理宏(ハルタ ミチヒロ)さん1987年、大分県生まれ。2006年に高校調理科を卒業後、「ホテルニューオータニ博多」でキャリアをスタート。2008年に渡仏し、アルザス、ペリゴール、プロヴァンスのレストランを経て、パリの一ツ星「Laurent(ローラン)」、同三ツ星「Ledoyen(ルドワイヤン)」などでフレンチの基礎を学ぶ。2011年に帰国後、東京・三ツ星「カンテサンス」、デンマークの現二ツ星「Kadeau(カドゥ)」、ノルウェーの現三ツ星「MAAEMO(マエモ)」などを経て、白金台「ティルプス」のシェフに就任し、一ツ星を獲得。現在は西麻布「Crony(クローニー)」のシェフとして、パリ、北欧、東京、アメリカ西海岸の最先端の技術とセンスを独自に昇華させたモダンフレンチを提供している。