オーダー後に手切りされる、うま味を逃さない国産黒毛和牛
新宿から電車で約12分。都心に近いベッドタウン・東京都世田谷区経堂に、焼肉上級者たちが集う『炭火焼肉 ふちおか』はあります。テーブル席にカウンター、半個室を備えた店内は、シンプルで落ち着いた和モダンのインテリア。価格と味が比例する傾向のある焼肉店にあって、最高ランクの国産黒毛和牛を圧倒的なコストパフォーマンスで楽しめると、ファンを唸らせています。
「お客さまには、良質な肉をリーズナブルに味わって欲しい。そのうえで、自分なりのこだわりも見せていけたらと思っています」と話すのは、店主の渕岡弘幸さん。大学時代に焼肉店でアルバイトをしたのをきっかけに、将来はその道で一国一城の主になることを決意。卒業後は専攻を活かしてシステムエンジニアとして働きながら資金を貯め、30歳で焼肉の名店『炭火焼肉 なかはら』を営む中原健太郎氏に師事。みっちり修業を積んだのち、2017年5月に独立しました。
お店の売りのひとつは、その卓越した肉のカット技術。素材となる肉は産地や生産者を限定せず、ひとつひとつ自らの目で確かめて仕入れる、その日最上のもの。「なかはら」で学んだおいしさの引き出し方を踏襲し、“オーダー後に切る”、“部位に合わせてカットの仕方を変える”ことを徹底しています。