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極上の黒毛和牛「炭火焼肉 ふちおか」

レストラン
2019年02月7日

焼肉は、肉をおいしく食べることに主眼を置いたシンプルな料理。単純そうに思える一方で、食材の選び方や焼き方など、さまざまな要因で味に大きく差が出るジャンルでもあります。では、その違いはどこにあるのでしょうか? オープンから1年半余りながら、すでに名店と誉れ高い人気店を訪ねました。


初めて訪れるなら、その日の特選部位で構成されたコース¥6,800もおすすめ。サーロインを含む焼きもの6種に、前菜、サラダ、口直し、一品料理、締めのご飯ものもしくは麺で構成されています。

近年、“素材を活かす”ことが料理のキーワードになっていますが、焼肉はその手腕が最も問われる料理のひとつ。この世界に足を踏み入れてから、素材の管理や扱い方を徹底して学んできたと話す渕岡さんですが、今でもそれが一番難しいと話します。
「フレンチやイタリアンと比べると、その面では焼肉の世界は劣っているかもしれません。いい素材を手に入れられたとしても、正しい扱い方を知らないとおいしく提供できませんし、そもそも質の良い肉を仕入れるのが難しい。お寿司屋さんの世界と同じように、市場に行けば好きなものを買えるわけではなく、昔から通っていて顔なじみの人に品質の良いものを渡すというカルチャーがあります。専門店との信頼関係が重要で、私は前職での経験もあって多少は恵まれていましたが、それでも黒毛和牛のタンはオープン当初は入手できず、実績を作ってから提供できるようになった部位なんです」
世界的に黒毛和牛のおいしさが認められてきたことから需要が高まり、同時に生産者も年々減少していることから、良質な素材を入手するのがますます困難になると予想される日本の焼肉シーン。安心して通える焼肉の新名所で、黒毛和牛の本当のおいしさを堪能してください。

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撮影/大木慎太郎  取材・文/江原裕子

炭火焼肉 ふちおかの詳細情報

店名 炭火焼肉 ふちおか
電話番号 03-6804-4829
URL http://sumibiyakiniku-fuchioka.favy.jp/
住所
東京都世田谷区経堂1-5-8
ロイヤルハイツ経堂1F
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ジャンル 焼肉

シェフの紹介
渕岡弘幸(フチオカ ヒロユキ)さん
大学で情報学を学び、焼肉店でのアルバイト経験を通じて、良質な黒毛和牛を使った焼肉店の経営を志す。システムエンジニアとして6年間勤務後、東京都内の焼肉店を食べ歩き、その味に惚れ込んだ台東区三ノ輪「炭火焼 七厘」に直談判し、3カ月後に入店。同店が「炭火焼肉 なかはら」として市ヶ谷に移転リニューアル後も修業を積む。2017年5月に独立し、「なかはら」初の公認暖簾分けとして、世田谷区経堂に「炭火焼肉 ふちおか」を開業。