
サクサクのパイ生地をほおばると、中にはさっぱりした大根とネギの細切りがぎっしり。フィリングに熟成した金華ハムでうま味をプラスしたお店のスペシャリテ、大根パイ(2個)¥1,400。パイ生地の油脂にはラードを使用し、揚げたときにそのラードがにじみ出てよりパリパリに。シンプルな食材、素朴なルックスながら、手の込んだ食感と味覚のハーモニーが楽しめます。
香港のチャーチャンテン(喫茶店のような香港式の大衆食堂)でおなじみのメニューをアレンジした「香港式エビグラタン」¥2,900。チーズではなく溶き卵とパン粉をかけて焼くのが香港流で、ベシャメルソースにココナッツミルクとカレー粉を加えたほんのりエスニック風味な一品。
ラム肉を南乳に漬け込んで焼いた「仔羊の南乳ロースト」(2本)¥3,500。ラムの持つ独特な風味を、より魅力的なバランスに導く南乳は、豆腐を発酵させて紅麹と合わせた中国の伝統的な発酵調味料。肉質がやわらかくなり、奥行きがある味わいに。
バニラ香るかためのカスタードもどきをフライにした素朴なデザート、「揚げプリン」¥650。四川に伝わる調理法をおやつにアレンジしたもので、香ばしいきな粉をたっぷりまぶしていただきます。
ミモザのオープンから2年が経ち、新たな試みとして8月9日(木)に銀座ソニービル跡地に開業する「Ginza Sony Park」内の飲茶スタンド「MIMOSA GINZA」を手掛けることになった南シェフ。中国各地で親しまれているドリンクのほか、世界のおいしいドリンクを中国テイストにアレンジしたメニューも提供されるそうです。今回ご紹介した大根パイのほか、肉まん、春巻き、月餅などといった軽食もオーダーできるので、南青山の本店が予約困難なときは、ぜひこちらにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。