おかちまいさん主宰「cooking LABO :) tsukuru(クッキング ラボ ツクル)」【人気料理家のレッスン拝見】

さまざまなジャンルの料理教室の先生が集う「Kai House Club」。それぞれの個性を活かしたレッスンで多くの生徒を集める現場にお邪魔し、その人気の秘密を探ります。料理教室を探している人はもちろん、料理教室を主宰する先生たちにとってもヒントになる要素が満載です。

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2019年03月21日

毎日が変わる! 身近な食材を使ったとびきりおいしい家庭料理

名古屋駅から電車とバスを乗り継いで約1時間半。周囲には高い建物がなく、遠くには山の緑や広々とした青空が望める愛知県小牧市のご自宅で、「cooking LABO :)tsukuru」を主宰する料理家のおかちまいさん。集客にはハンデとなりうる立地のこの料理教室に、全国から生徒が集まっています。その人気ぶりに、2018年末には料理教室運営について綴ったレシピ付きのエッセイ集『即日満席になる料理教室』も出版されました。

「cooking LABO :)tsukuru」が掲げているスローガンは、「食べる人の笑顔は大事。つくる人の笑顔はもっと大事。」。“おいしくて簡単なレシピ”や“オシャレに見える盛り付けや器選び”、“コーディネートのコツ”など、トータルで料理のワクワクを提案するというコンセプトだけを見ると、特段変わったところは見受けられません。では、おかちさんはどのように人気の料理教室を作り上げていったのでしょうか? その秘密を探るべく、とある日曜日のレッスンにお邪魔しました。

この日のテーマは、『ルーを使わないカレーLABO トロトロ牛すじカレー編』。メニューは牛すじカレー、チキンメンチカツ、自家製福神漬け、ひじきと豆のヨーグルトサラダほか全7品。“ルーを使わずにカレーを作る” “メンチを自作して揚げる” “福神漬けを手作りする”などのキーワードからわかるように、おかちさんが得意とする 「簡単でおいしい」と「手間をかけた分、さらにおいしくなる」の2つのパターンを織り交ぜたよくばりな内容となっています。

徹底的に生徒目線に立った、細やかな気配りにあふれたレッスン

まず、教室に足を踏み入れたときに目についたのが、壁に貼られていた料理の写真。こちらは、盛り付けやスタイリング例として、レッスンで作る料理をおかちさんが撮影してプリントしたもの。生徒たちはこれをお手本に、その日どんな料理を作るのかをイメージしながら、作業することができます。

レッスンはレシピの配布からスタートしますが、ここにも見逃せないポイントが。手渡されたのは、1品につきA4用紙1枚に美しくレイアウトされた、料理の完成写真入りのカラープリント。料理の紹介にはじまり、材料、作り方、さらには調理のコツやポイントまでが、まるでレシピ本の1ページのようにわかりやすくまとめられています。自宅で読み返したときに、レッスン当日のことがありありと思い出せる丁寧な解説と、ファイリングして保存・収集したくなるような完成度の高さに感動です。

おかちさんによるメニュー紹介や作り方の講義が行われた後、デモンストレーションと実習へ。牛すじ肉の下処理の仕方から飴色玉ねぎの作り方、圧力鍋の使い方、メンチを失敗なくジューシーに揚げる方法など、一度習ったら一生役立つ調理テクニックが目白押し。「生徒にはできるだけたくさんのことを覚えて帰って欲しい」というおかちさんですが、途中で焦ったり話についていけなかったりといったことがないように、常にひとりひとりに目を配り、わかりやすい言葉を選んで解説し、的確に指示を出していました。また、大事なポイントはすでにレシピに記載されていることも、生徒たちがメモすることばかりに気を取られることなく、レッスンに集中できるひと工夫だと感じました。

笑顔が弾む、安全でおいしい手作りの味

スタートから1時間ほど経つと、料理が続々と完成。ここで盛り付けとなりますが、食器類は色違いで用意され、じゃんけんで勝った人から好きな色を選べるという遊び心も。それによって、生徒は自分の個性を反映できると共に、同じ料理を異なる食器によそったときの印象の違いを見比べることが可能に。

ランチタイムに合わせてすべての料理ができ上がり! メニューは「牛すじカレー&オニオンライス」「チキンメンチカツ」「自家製福神漬け」「ひじきと豆のヨーグルトサラダ」「コールスロー」「クレープ&オレンジソース」と、心もおなかも満足のラインナップ。丁寧に作ったできたてアツアツの料理が、おいしくないはずはありません。

こちらは、生徒たちから「手作りできるとは思わなかった!」との声が多く上がっていた「自家製福神漬け」。根菜を中心に野菜がたっぷり入っています。品種ごとに切り方(ミリ単位での厚さの指定あり!)を変えるのは、食感と食べやすさを考慮した細やかな仕事。「お好みの野菜に変えて楽しんで欲しいメニューですが、なすとれんこんが私の一押し。作り置きにもぴったりです」

この日のレッスンを通じて、なじみのある料理をいつもよりも手を掛けてよそいきの味にしたり、買うことの多い惣菜を自宅で手作りしたりすることで、味が確実にランクアップすることを実感した生徒たち。おかちさんのレッスンに参加したことで、料理の楽しさや奥深さ、充実感に目覚める生徒も少なくないようです。

料理学校仕込みの受講しやすさと、自宅教室ならではの親しみやすさ

おかちさんは料理教室を開く前から、さまざまな形で調理や製菓に携わり、教えるという経験も豊富。その知識と経験に裏打ちされたレッスンは、料理はもちろん、授業のわかりやすさや進行のスムーズさなど、すべてが料理学校仕込みの高いクオリティー。そこに、自宅料理教室ならではの親しみやすさやリラックスできる空気感が加わり、“唯一無二のスーパー家庭料理教室”が形成されているようでした。

内容が難しすぎても簡単すぎても、支持を得られないのが家庭料理のレッスン。おかちさんは、「家庭料理をわざわざ習いにきてくださる生徒さんのためにも、私はみなさんの家庭料理に新しい風を吹かせたいんです」と話します。冒頭の「cooking LABO :)tsukuru」のコンセプトが耳になじんだ言葉だったのは、それこそが家庭料理に求められる普遍的なテーマだから。食材はスーパーで気軽に買えるものの中から選び、調理法や盛り付け、季節の行事への活かし方などで差をつける。おいしく作れれば料理する人も食べる人も楽しくなる。そんな動線を作り、常に実直に、そして肩肘張らずに太陽のような明るさと温かさで女性たちに伝えていることが、支持されるゆえんなのでしょう。

先生はどんな人?

学校給食の先生、パティシエを経て、大手料理教室でレッスンや講師の育成を担当。その後、料理家に転身したおかちまいさん。バラエティ豊かなシチュエーションで食べる人と作る人の両方に触れてきたからこそ、家庭料理に本当に求められることを知り尽くしています。

「生徒さんが、手作りの楽しさや料理のワクワクを感じて、笑顔になるお手伝いがしたい。そしてそのことが、私自身も楽しくてたまりません。料理教室は私の天職です!」

生徒の声

  • 「19歳のときから通い始めてもう5年。まい先生に初めてパン作りを習ってそれが楽しかったから、今では私も料理教室でパンを教えるようになりました! 先生のレシピは作り置きできて見栄えがいいものが多いので、誰かに振る舞いやすい。友達が来る前日に作っておけば、当日バタバタせずに済みます。今日習った福神漬けは、花見のときに作って持って行きたいですね。習った料理の中では、再現率が高くて、少し“映えない”メニューですが(笑)、なめたけはわが家の食卓には欠かせません」(日比野みゆさん)
  • 「今日が2回目の参加。家庭料理を習いたくてネットで探していて、主食だけじゃなくておかずもたくさん習えるのがいいなと思って選びました。前回初めて伺ったときに一人で参加している人ばかりで、通いやすいのがいいなと思ってまた申し込みました。今日のカレーは、レシピ通りに作った後に子ども用にアレンジする方法を教えてもらいましたが、習ったレシピの幅が広がるアイデアをたくさん学べるのも主婦にはありがたいです」(渡邉あさみさん)
  • 「私は今日が3回目の参加。最初に習ったのは巻き寿司で、巻き寿司は買うものだと思っていたから、作ったら家族も喜んでくれました。先生の教え方はポイントが明確でわかりやすい。それから、レッスン中の指示の出し方が絶妙なんです。手持ち無沙汰にならないように仕事を与えてくれたり、話しかけたりして、生徒を放っておかない。料理を教えながら、隅々まで気を回しているところがすごいなと思って、通うことに決めました」(岩田綾子さん)
  • 去年の秋に広島から中部地方に引っ越してきて、近所にいい料理教室はないかと探していたら、おかち先生のファンの数が飛び抜けて多い。だからどうしても習ってみたくて、予約スタートの日時にアラームを掛けて、申し込みました。ちょっと気を抜いていると、一瞬で席が埋まっちゃうんです。初めて参加したレッスンはパーティメニューで、オリーブに肉だねを詰めて揚げた『オリーブフライ』がおいしかったですね。これまでたくさんの料理教室に通ってきましたが、おかち先生からいただくレシピは突出してわかりやすく、感動しました」(松田香奈さん)
  • 「ネットで料理教室を探していたときに先生の教室の写真を見て、お料理だけじゃなくてテーブルコーディネートがステキだったのが決め手に。車で片道1時間かけて毎回通っています。私も巻き寿司はそれまで作ったことがなく、レッスンで習ったら作るのが楽しいしおいしかったので、自宅でも作りましたね。今日習った料理だと、カレーと福神漬けはわが家でもチャレンジしたいです」(川口里奈さん)
  • 「この教室には1年くらい通っていて、最初はまったくの料理初心者。ネットで見た先生の料理の写真がすごくステキで、通ってみたくなったんです。先生の教え方はすごく丁寧で、ポイントやコツをわかりやすく教えてくれる。おせちも習ったのですが、伊達巻き、田作り、なますまで自分で作れて、感激でした。あまり料理をしなかったのに、先生のおかげですっかり料理好きになりました」(平手美佳さん)

撮影/井上美野 取材・文/江原裕子

教室主宰者紹介
おかちまいさん
静岡県出身。フードクリエイター、料理家、栄養士。学校給食の先生、パティシエを経て、大手料理教室に入社。料理、パン、ケーキ、キッズのレッスンや講師の採用・講師教育を担当し、年間5,000名以上の生徒にレッスンを行う。2013年4月より、家庭で作るカフェめしやパーティ料理を提案する料理教室「cooking LABO :)tsukuru」を主宰。また、レシピ開発やタイアップレッスン、セミナー講師、コラム執筆なども手掛けるなど、幅広く活動。


SCHOOL INFORMATION
名称: cooking LABO :)tsukuru(クッキング ラボ ツクル)
エリア: 愛知県小牧市
特徴: 2~6名の少人数制で、平日および週末の昼開催。1回完結型レッスンで、家庭料理を中心にパーティフード、パン、お菓子なども学べる。料理のテーマに沿った盛り付けやテーブルコーディネート術も伝え、料理の楽しさをトータルで教える。
URL: https://okachimai.amebaownd.com/


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