
季節のパンと一緒にお料理も楽しく学べる
今回お伺いしたのは、埼玉県所沢市にあるパン教室「Fumiko ベーキングスクール」。主宰の佐久間文子さんは、30年以上前からパン作りをしているベテランで、1992年に始めたパン教室には30代から80代まで約70名の生徒さんが通っています。
レッスンは定員6名までの少人数制で、生徒さんの”知りたい” ”学びたい”という気持ちに丁寧に向き合ってくれます。この日は、季節のパンとお料理を学ぶ「お楽しみクラス」のレッスンで、最初に資料を見ながらレシピのポイントや作業の流れを説明していきます。
作業台に移動して、パン作りの実習からスタート。季節感を取り入れて、旬のとうもろこしを使った「コーンブレッド」を作ります。あらかじめ一次発酵させていた生地を使い、生徒さんそれぞれが成形を行います。この日は初心者の生徒さんも参加していましたが、ベテランの生徒さんたちともすぐに打ち解けて、和気あいあいとレッスンが進んでいきました。
コーンブレッドの形について生徒さんから質問が出ると、「コーンブレッドを可愛い形にしたいなと考えていたら、お散歩の途中にヒマワリを見つけて、黄色つながりでひらめいたのよ」と佐久間さん。情景が思い浮かぶようなエピソードを聞くと、食べる時にも思い出して楽しい気持ちになれそうです。
パンが焼き上がるのを待つ間、「わらび餅」を作ります。パン以外のお料理はデモンストレーション形式で、先生がポイントを解説しながら作っていきます。「どれぐらい練ればいいかわからない」という質問が飛び出すと、“これでOK”という色の目安や混ぜる時の感触まで細やかに説明してくれて、生徒さんたちからは「なるほど!」の声が上がりました。
コーンブレッドが焼き上がると、生徒さんたちが手分けして型から出して冷まします。その間、残りの生徒さんは「千切り野菜の混ぜサラダ」を器に盛り付けて、それぞれが自分で考えながら料理を完成させていきます。作業が終わったら、「トマトそうめん」のデモンストレーションを始めて仕上げに入ります。