特集記事

パン教室 Fumiko ベーキングスクール

2023年08月22日

料理教室を主宰する先生からなる会員組織「Kai House Club」。スタッフが人気の料理教室にお邪魔し、レッスンを受けてきました。先生のユニークなキャラクターと充実したレッスン内容は、料理教室を営む人にも、料理教室を探している人にも、インスピレーションを与えてくれます。

季節のパンと一緒にお料理も楽しく学べる

今回お伺いしたのは、埼玉県所沢市にあるパン教室「Fumiko ベーキングスクール」。主宰の佐久間文子さんは、30年以上前からパン作りをしているベテランで、1992年に始めたパン教室には30代から80代まで約70名の生徒さんが通っています。

レッスンは定員6名までの少人数制で、生徒さんの”知りたい” ”学びたい”という気持ちに丁寧に向き合ってくれます。この日は、季節のパンとお料理を学ぶ「お楽しみクラス」のレッスンで、最初に資料を見ながらレシピのポイントや作業の流れを説明していきます。

作業台に移動して、パン作りの実習からスタート。季節感を取り入れて、旬のとうもろこしを使った「コーンブレッド」を作ります。あらかじめ一次発酵させていた生地を使い、生徒さんそれぞれが成形を行います。この日は初心者の生徒さんも参加していましたが、ベテランの生徒さんたちともすぐに打ち解けて、和気あいあいとレッスンが進んでいきました。

コーンブレッドの形について生徒さんから質問が出ると、「コーンブレッドを可愛い形にしたいなと考えていたら、お散歩の途中にヒマワリを見つけて、黄色つながりでひらめいたのよ」と佐久間さん。情景が思い浮かぶようなエピソードを聞くと、食べる時にも思い出して楽しい気持ちになれそうです。

パンが焼き上がるのを待つ間、「わらび餅」を作ります。パン以外のお料理はデモンストレーション形式で、先生がポイントを解説しながら作っていきます。「どれぐらい練ればいいかわからない」という質問が飛び出すと、“これでOK”という色の目安や混ぜる時の感触まで細やかに説明してくれて、生徒さんたちからは「なるほど!」の声が上がりました。

コーンブレッドが焼き上がると、生徒さんたちが手分けして型から出して冷まします。その間、残りの生徒さんは「千切り野菜の混ぜサラダ」を器に盛り付けて、それぞれが自分で考えながら料理を完成させていきます。作業が終わったら、「トマトそうめん」のデモンストレーションを始めて仕上げに入ります。

1 2

撮影/田尻陽子 取材・文/田辺千菊

生徒の声

「60歳からこちらの料理教室に通い始めて、今年で20年になります。これだけ長く続けられているのは先生のお人柄はもちろん、“料理が楽しい”と感じられるレシピをたくさん教えていただけるから。先日は家に孫が遊びに来たので、先生に教わったピザを作ってあげたらとても喜んで食べてくれたので、また新しいお料理を覚えて作ってあげたいです」

「先生のインスタグラムを見て、パンとお料理の両方を学べることに魅力を感じて参加しました。参加するのはまだ2回目ですが、1回のレッスンでたくさんの料理が学べて、なにより先生が明るいので元気をもらえます。長年通っている先輩方も親切にしてくださるので、これから毎月通おうと思っています」

「先生は研究熱心な方で、新しいお料理をどんどん取り入れてくださるので発見があります。身近な食材でレシピを提案してくれるので作りやすく、我が家の定番になったお料理もたくさん。また、先生はとても聞き上手なので、試食の時間のおしゃべりも楽しみで通っています」

教室主宰者紹介

佐久間文子さん

パンコーディネーター、JHBS師範。ご主人の転勤先の神戸でパン作りを始め、自宅のある埼玉県所沢に戻ってから本格的にパンを学ぶ。1992年に所沢でパン教室を開校し、2022年から自宅でレッスンを行う。

SCHOOL INFORMATION

名称:Fumiko ベーキングスクール

エリア:埼玉県所沢市

初心者歓迎の「お楽しみクラス」は毎月10日程度開催。季節のパンをメインに、主菜、副菜、デザートなど5~6品が学べます。本格的にパンを学びたい方向けの「お勉強クラス」も毎月2日程度開催。お申し込み・お問い合わせはインスタグラムから。1レッスン4,000円(入会金不要)。

Instagram:https://www.instagram.com/fumiko.sakuma.104/