自宅で再現できる、本格的なフレンチを学ぶ
今回お伺いしたのは、埼玉県戸田市にある、おもてなし料理教室「サローネフェリーチェ」。最寄駅から徒歩10分ほどのところにある素敵な一軒家でレッスンをしてくれるのは、道下欣子さんです。
天窓から光が差し込む明るくて広々としたリビングダイニングは、グランドピアノも配された優雅で上質な空間です。初めて教室を訪れた生徒さんたちからも、「すごく素敵!」と思わず感嘆の声がもれます。
まずはテーブルについてレシピの説明から。フレンチとイタリアンをベースにしたメニューは、前菜、パスタ、メイン、デザートの4品構成です。
これまでは不定期でレッスンを開催していたそうですが、2022年5月から本格稼働した「サローネフェリーチェ」。この日のレッスンでは、これまでの教訓を生かしてデザートはレシピのお渡しと試食のみにして時間を短縮したそう。「まだまだ手探り状態なんですが、生徒さんに楽しんでもらえるようにブラッシュアップしていきたいですね」と道下さん。
説明終了後、キッチンスペースに移動して、早速調理の開始です。現在はコロナ禍という状況をふまえてデモンストレーション形式が中心です。トマトのみじん切りを美しく仕上げるコツを、生徒さんたちは熱心に見ています。
現在は、生徒さんは材料を混ぜ合わせたり、調味料を計量したりなどのサポートのみですが、将来的には実習形式を予定しているそうです。
「やはり食材にはご自身で触れていただくことが大切だと思います。みじん切りひとつとっても、今までと違った発見があるんですよ」と道下さん。
レッスン中は撮影もOKなので、家で復習するときに役立ちます。
前菜で使うポーチドエッグの簡単な作り方を教えてくれました。意外と難しいポーチドエッグですが、失敗知らずで、一度にまとめて作ることもできるこの画期的な方法に、「今までは1個ずつしか作れなかったけど、これならすごく簡単ですね」と生徒さんも驚き!
ポーチドエッグの茹で上がりの弾力をチェック。道下さんがレッスンで大切にしている“体感する”ことで、自分で作るときにも感覚を思い出せます。さらに、ポーチドエッグを美しく仕上げるひと手間まで伝授してくれました。
メインの付け合わせ「じゃがいものガレット」の下ごしらえをしていきます。
「貝印のせん切り器は切れ味抜群で、意外と時間がかかるせん切りをスピーディにこなしてくれるのでお薦めです」と、便利なキッチングッズを紹介してくれました。
美味しさを彩るための盛り付けも、料理に欠かせない要素のひとつ。道下さんのお手本を参考にしながら、盛り付けは各自で担当します。
「料理は視覚でも楽しむものなので、美しい盛り付けも大切です。盛り付けって難しいと感じるポイントだと思うので、学んでもらいたいと思っています」と道下さん。
前菜が完成したら、早速テーブルへ運んで試食へ。前菜を試食したら、次の料理を仕上げてその都度試食という流れなので、出来たての美味しさを満喫できます。
右下から時計回りに、「イサキのポワレ オレンジソース」、「玉ねぎのポタージュとリエット」(レシピなし)、「リングイネのジェノヴェーゼソース」、「サーモンと帆立のタルタル ラヴィゴットソース ポーチドエッグを添えて」、「パンナコッタ 苺のソース」。
レストランで提供されるようなシェフ顔負けの料理ばかりですが、自宅でも再現できるように工夫されたレシピなのも自慢です。