
ところで、こういったイベントパーティーで、料理家たちが何よりも注目しているのがケータリングフード。昨今の料理教室では「おもてなし料理」の人気が高く、見映えが美しくてホームパーティーやちょっとしたケータリングでも喜ばれるパーティーフードのアイデアは、参加者たちにとっても注目の的。この日も、フランス大使館がアテンドしたパーティーフードはいずれも見た目も味わいもおしゃれで、FCCたちはずっとスマートフォンやデジタルカメラのシャッターを切りっぱなしでした。
パーティーバッグを抱え、片手にはシャンパングラスを持ち、さらにフードも……となると、必然的に手に取りやすく食べやすく、それでいてお酒にも合う美味が求められるため、パーティーの席に出されるケータリングフードというのは、実は究極のおもてなし料理。しかも、たいていのパーティーイベントでは、会のテーマなどもあるため、それに合った趣向を凝らした料理が準備されていることも多く、まさに工夫とセンス、技術の結晶とも言うべき料理が並ぶことが多いものです。この日の料理も華やかで彩りが美しく(ここにも赤がピリリとエッセンスに)、FCCたちは一様に、感動の様子。後日、自身のSNSでも、華やかなケータリングフードについて、独自の感想を添えて投稿している人が多く見られました。
会も終盤に近付いた頃、こういったパーティーではよくある楽しい仕掛けが準備されていました。この日、会場入り口では、訪れた参加者は全員、自らのビジネスカード(名刺)を受付で提出することが求められたのですが、パーティー会場のステージには大きな箱に全員のビジネスカードを入れたものが運ばれ、抽選でスペシャルなプレゼントが当たるというビッグサプライズが。見事抽選で選ばれたのは、参加したFCCのうちの一人、伊藤くみさん。協賛社であるポメリーからは、マグナムサイズ(1.5ℓ)のシャンパン、ピエール・エルメ・パリからは、看板商品であるマカロンのセット、さらにはフランスが世界に誇る珍味、キャビアの缶まで! 豪勢なプレゼントを思いがけず手にした伊藤さんは、ビッグサプライズに驚きつつも、うれしさを隠しきれない様子。
日頃は、来る日も来る日も料理の試作とレッスンに明け暮れている真面目な料理家たちも、この日ばかりはリラックスして、思う存分にフランス気分の夜を楽しんだのでした。