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「富山のおいしいレシピ講座~シロエビ編~」スペシャルイベント

2024年03月5日

2024年2月3日(土)に、富山県のアンテナショップ「日本橋とやま館」と貝印Kai House Clubによるスペシャルイベントが開催されました。2020年より、Kai House Clubは「日本橋とやま館」と連携し、富山の食材に関するプロモーションを実施しています。今回は、富山県の「富山湾しろえび倶楽部」の発起人・野口和宏さんとKai House Club所属の料理家・岩木みさきさんを講師に迎え、富山の食材を使った料理を紹介しました。貝印本社1FのイベントスペースKai Houseで開催されたイベントの様子をレポートします。

続いて、もう一人のプレゼンターである料理家・岩木みさきさんが登壇。富山の食材を使った料理のデモンストレーションを行い、「シロエビとおぼろ昆布のふわとろ天津飯」(写真左)と「シロエビのクリームうどんレモン風味」(写真右)の2品を紹介してくださいました。

「シロエビを使ったお料理はかき揚げが有名ですが、揚げるのは少しハードルが高いので、ご家庭でも簡単にできる”焼く”調理法で天津飯を作っていきます。シロエビは殻付きのまま焼くことでエビの風味が増して、薄いピンク色になるので春のおもてなし料理にもおすすめですよ」と岩木さん。

デモンストレーションの途中には、岩木さんが富山県を訪れた際に出会った食材のお話や、今回のレシピ作りに関するエピソードも教えてくださいました。
「富山に初めて行った時、”景色も空気もきれい”というのが第一印象でした。そのイメージをお料理で表現できたらと思って考えたのが、シロエビのクリームうどんです。クリームやトッピングにレモンの皮を使うことで、爽やかでクリアな印象に仕上げました。今日は富山の名産、氷見うどんを使っていますが、パスタでも美味しく仕上がります」。

お料理のほか、富山を代表する美味や地酒もふるまわれました。
盛り合わせは、河内屋の「かまぼこ赤巻」「かまぼこ昆布巻」、平ら寿し本舗の「ますの寿し」、奥田屋の「甘えび刺身」「白えび刺身」、高松屋の「白海老昆布締め」の6品で、刺身用の醤油はトナミ醤油の「丸大豆昆布醤油」をセレクト。日本酒はラベルも素敵な高澤酒造場の「有磯 曙 純米酒 大漁旗」を、富山の鋳造メーカー(株)ナガエが手がけるブランド「銀雅堂」の錫製の酒器で楽しんでいただきました。

お待ちかねの試食タイムは、みなさん噛みしめるように富山の美味と地酒を味わい、思わず笑みがこぼれている様子が印象的でした。また、シロエビを使ったお料理については、「シロエビは生食か揚げるという調理法しか思い付かなかったので、2品とも焼くだけというのが手軽」「普通の海老より高級感があって、お料理が上品に見えるのもいいですね」と、参加者のみなさんからも好評でした。

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撮影/米山典子  取材・文/田辺千菊