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「富山のおいしいレシピ」レシピ発表会

イベント
2022年03月4日

2022年2月7日、8日の2日間、富山県のアンテナショップ「日本橋とやま館」と貝印Kai House Clubによるオンラインレッスンが行われました。料理教室主宰者を対象とした富山食材に関するプロモーション施策の一つとして実施され、4名の料理家による魅力的な富山の美味食材を使ったレシピ紹介です。インスタライブで開催されたその様子をレポートします。

主役のこんかいわしに組み合わせるのは、今が旬のブリ。

「こんかいわしはそのままいただいても美味しいのですが、今はちょうど寒ブリのシーズンということで、ブリと合わせてみました。
日本海には800種類ほどの魚がいますが、そのうち500種類が富山湾にいるそうなんです。そして富山湾には、ブリがいわしの群れを追って入ってくるということから、こんかいわしとブリを合わせるというレシピの着想を得ました。材料を切って合わせるだけでできるので簡単ですよ」

丁寧な下ごしらえが、ワンランク上の味わいに。
「今のぶりは脂が強いので、脂が少ない背中側の身を選びました。少し塩をして冷蔵庫で休ませると、脂がしまって美味しいと思います」

器には、富山県高岡を拠点に世界でも評価されているメーカー、能作の錫100%でできた小鉢を使用。抗菌作用がある錫の器は、料理の鮮度を保つことができます。

「糠漬けには特有の発酵臭があるので、爽やかな酸味があるりんごと合わせました。皮の赤色も生かしたいので、皮付きのままカットしてください。あとは材料をすべて混ぜるだけです。火も使わなくていいのであっという間に完成ですよ」

合わせるお酒は、富山県氷見市の酒造メーカー、高澤酒造場の日本酒です。
「曙は純米酒なので、脂がのった魚にもよく合いますよ」と、食材との相性の良さは、神田さんの折り紙付きです。

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撮影/さくらいしょうこ 取材・文/岡井美絹子

ブリとこんかいわしのたたき 富山・酒と器のマリアージュ

材料
(★印…富山県食材)
★刺身用ブリ  100g
★糠(こんか)いわし   30g
りんご    1/5 個
米酢   小さじ1・1/2
ごま油  大さじ1強
塩  小1/5
★富山の地酒

 

作り方
1. りんごは皮付きのまま芯を除き、マッチ棒よりやや太めの千切りにする。
2. ブリは細切りにして両面に塩をふる。
3. こんかいわしは糠を洗い流し、水気を除く。細かく叩き、米酢、ごま油と合わせる。
4. 2と3を混ぜ、1も加え、さっくりと和える。富山の海の幸に合う地酒とどうぞ。