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プロが教えるポイントメイクのやり方

スキルアップ
2018年06月18日

料理には自信アリ、でもメイクとなると実はちょっと苦手……という料理家のために「初心者でもすぐに効果が上がる極意」をお伝えする山本浩未さんインタビュー、2回目となる今回は、ポイントメイク、中でも印象を大きく左右する「眉」&「リップ」についてお話を伺いました。
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アイブロウメイクに必要なのはこの道具!

ではアイブロウメイクのためには、どんなアイテムが必要なのでしょうか?最初にそれぞれのアイテムの特徴を紹介します。自分の悩みやなりたい眉に合わせて足りないツールを手に入れておけば、思ったより簡単に印象が変えられるかもしれません。

ツイザー)
眉頭の位置を左右揃えたり、眉の周りの不要な毛を1本ずつ抜いて整理します。
コーム)
眉の毛流れを整え、長すぎる眉毛のカットに使います。
スクリューブラシ)
これも毛の流れを整え、立体的に毛を立ち上げ整えます。
ペンシル)
毛が少ないタイプの人は、ペンシルや、さらに筆ペンタイプがおすすめ。リアルな毛に近い自然な印象を作れます。
パウダー)
3色入ったアイブロウパレットを使うことで、立体的な、そして落ちにくい眉を作ることができます。「ペンシルにパウダー、マスカラなど、重ねることで眉は落ちにくくなるので、すぐに取れてしまうという人は質感違いのアイテムを重ねて使ってみて」と、山本さんからもアドバイスが。
マスカラ)
仕上げにカラーのアイブローマスカラをプラスすることで、色のニュアンスをプラスし毛流れがキープされます。
ハイライター)
眉の境い目に使って、眉をぐっと際立たせるのに役立ちます。
 

眉メイクの基本プロセス

まず、眉メイクの基本プロセスを確認しておきましょう。

  1. スクリューブラシで眉をとかして毛並みを立ち上げます。
  2. アイブロウパウダーの中間色で眉全体のベースを作ります。
  3. アイブロウペンシルで眉尻の足りないところを描き足します。
  4. アイブロウペンシルで黒目の上の部分の隙間を埋めます。
  5. 2のパウダーの余った分で鼻筋のほうにつなげます。
  6. ホットビューラーで眉毛をとかして毛並みを整えます。

 

髪と同じ色? 淡めにする? アイブロウカラーの色選びの方法

ペンシル、マスカラ、パウダー……。何を選ぶにしても、アイブローパウダーのセレクトは悩みどころ。山本さん曰く、「髪と同じ色にする必要はありません。黒髪だったとしても、ブラウン味のある色を選べばふわっと柔らかい印象になりますし、同じブラウンやベージュでもピンク系を少し取り入れれば今どきのニュアンスがプラスされます。
立体的な眉を作りたければブラウン系のグラデーションカラーを、少し女っぽく色気のある表情を作りたければ赤系のカラーを、そしてナチュラルで軽やかな雰囲気を作りたければイエロー系のベージュを使うなど、なりたいイメージに合わせて時々チェンジしてみるのもおすすめです」

アートメイク、アイブロウサロンは利用するべき?

眉作りに悩んだとき、「プロの手に任せたい!」と思う人もいるかもしれません。そんなとき力になってくれるのがアイブロウサロン。でも今までの自分と違った雰囲気になり過ぎて不自然な眉になってしまわないかという心配もあります。
「サロンだと骨格の動きや顔立ちをベースにデザインしてくれますから、自分自身でどうするのがいいか探しあぐねているならばおすすめです。アイブロウサロンで形のベースを作ってもらい、その後もその形をキープするつもりでメイクすれば、いつもバランスの良い眉毛になります。また毛が極端に薄くなってしまっている人は、眉タトゥーを入れるのもいいでしょう。とはいえ、タトゥーだけで完成! にしてしまうと不自然なので6〜7割くらいにして、アイブロウメイクをして完成、にしておけば自然です」(山本さん)

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撮影/野地康之 取材・文/吉野ユリ子

話を聞いた人 山本浩未さん(Hiromi Yamamoto)
ヘア・メイクアップアーティスト。広島県福山市出身。資生堂美容学校卒業後、資生堂ビューティークリエーション研究所にてヘア・メイクアップアーティストとして宣伝、広報、商品開発、教育などに従事。1992年フリーとなる。「今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信するメイクアップの第一人者。メイクのみならず、気持ちが元気になるポジティブな美容理論が好評。洗顔料を使わず“温める・拭く・流す”のシンプルメソッド「スチームON顔」などオリジナルメソッドの開発も精力的に行う。現在、KOBAKOスキンケアツールよりスチーム洗顔タオルとシルクマッサージブラシを発売中。