山本浩未さん直伝、好感度が上がるベースメイク【好感度アップコラム】

プロ技! 山本浩未さん直伝、好感度が上がるベースメイク方法&コツ【好感度アップコラム】

働く女性にとって、メイクは今やビジネスマナーの一部といってもいいほど。「直接仕事には関係ないから」と、すっぴんやおざなりのメイクで仕事に向き合うのは、避けたいものです。今回は、モデルやタレントなどプロに向けたメイクはもちろん、一般女性に向けて書籍や雑誌での提案も行う、人気のヘアメイクアップ・アーティスト、山本浩未さんに、料理教室を営む人におすすめのメイクアップ方法を伺いました。まずは「ベースメイク編」です。

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2018年05月21日

ポジティブな美容理論が特徴、雑誌やテレビでも人気の山本浩未さん

今回取材に協力してくださった山本浩未さん、皆さんご存知かもしれませんがどんな方なのかちょっとご紹介しましょう。資生堂のビューティークリエイション研究所でヘアメイクアップ・アーティストとして活躍した後、1992年からフリーで活動。女性誌や広告を中心に大活躍の山本さん。一般の方に向けたスキンケアやメイクのハウツー本も多数出版されています。明るいキャラクターと明快なメイク理論で年代を超えて多くのファンを持っています。今回も悩める(?)料理家の皆さんに、ハッピーなアドバイスをしてくれました。

自分を演出する土台になる「ベースメイク」

「料理家にとって、キッチンとはステージのようなもの。料理と同じくらい自分自身のキャラクターも気に入ってもらわなければ、多くの観客(生徒)を集めたり、メディアで取り上げられるのは難しいでしょう。ヘアや洋服はそういった外見の個性をわかりやすく伝えることができますが、表情をつくる顔の印象の基本となるのが実は肌、つまりベースメイクなんです」と開口一番、料理家にとっていかにベースメイクが大事かを話してくれました。さて、自分という存在を周囲に伝えるための基本となる肌をどうメイクで作ればよいのか、その方法を山本浩未さんに伺いました。

「新鮮で健康的」な印象を作ることが、料理家のベースメイクの極意

プロ技! 山本浩未さん直伝、好感度が上がるベースメイク方法&コツ【好感度アップコラム】

ベースメイクではいくつかのポイントを挙げてくれました。「料理では素材が一番生きる調理法を考えるものでしょう? ベースメイクも同じ。自分の顔の中に好きなところ嫌いなところがあっても、それらを補いながらいいところを引き立て、魅力的に見せる、それがメイクなんです。そして食材に新鮮さが大切なように、肌に品質の良さを作るのが、ベースメイクの役割です」。料理とメイクは一見相入れないもののように思われがちですが、「素材感」を大切にしながらより魅力的なものにしていく、その点で料理とメイクは同じでしょう、と山本浩未さん。「年齢を重ねた人なら重ねたなりの、若くてピチピチした人なら若いなりの、鮮度や熟成具合があります。まず自分がどういう素材をどういう状態でもっているか、よく知っておくことでしょう」。自分の顔はあまり好きじゃないという人も、シミやソバカス、たるみ、ニキビにエクボなど、好きなところも隠したいところまでじっくり観察することで、自分らしさが見いだせます。「肌の質感ひとつとってもリンゴのようなつやっとしたハリのあるヘルシーさもあれば、桃のようなふわっと柔らかくマットなフレッシュさもあります。自分にとってどんな肌タイプにするのが向いているのか、またよく見られるのか、まずは鏡を見て研究してみましょう」

料理家におすすめの好感度が上がるベースメイクのやり方

 肌の悩みは化粧下地で解決しておく!

ファンデーションの前にまず「化粧下地」を使いましょう。下地を使っていない、オールインワンスキンケアや下地兼ファンデーションのタイプの製品も目立ちますが、下地はぜひとも使うべき、と山本浩未さん。「化粧下地はいわば下着のようなもの。洋服を着る前にブラやガードルで寄せたり上げたり凹ませたり、あるいはスカートが足にまとわりつかないようにスリップを着たりしますよね。それと同じで、洋服、つまりファンデーションやベースメイクを美しく肌にフィットさせるために、下地はとても使えるアイテムです」。地ならしのつもりで肌の凸凹や色むらを下地である程度整えておくと、本命であるファンデーションをずっと薄くナチュラルに簡単に、そして効果的に仕上げられます。「肌のくすみが気になる人はトーンアップ効果のあるもの、メイク崩れが気になる人は崩れにくくするもの、乾燥が気になる人は保湿効果の高いものなど、肌の状態や必要な機能に合わせて選びましょう」

さらに少し上級編として、ベースメイク前のスキンケアでの「ひと手間」を教えてくれました。それが「蒸しタオル」。「女優さんやモデルさんってどうしてあんなに肌がきれいで若々しいんだろう、と思いますよね? それには秘密があるんです。私たちヘアメイクアップ・アーティストは、彼女たちにメイクをする前に、マッサージやパック、スチーマーなどで、肌をしっかりやわらかく、温かく、血色をよくしてからスキンケアをしてメイクを始めているんです。でも料理家さんや一般の人が毎日のメイク前にそこまで手間をかけられませんよね。そこで手軽な方法として、蒸しタオルを使って肌を温めることをおすすめします」。蒸しタオルを使って“温める”“拭く”“流す”。洗顔料を使わず、洗顔とケアが3分ほどでできる、山本浩未さんが開発した「スチームON顔」です。「さらにブラシで目の周りやフェイスラインなどをくるくると撫でてドライマッサージすることで、リンパや血流などの流れをよくし、不要な角質をとり、メイクのりのよい肌に整えることまで、忙しい朝でも簡単に短時間に効果的にできるんですよ」

プロ技! 山本浩未さん直伝、好感度が上がるベースメイク方法&コツ【好感度アップコラム】

貝印の美容ツールブランド「KOBAKO」と山本浩未さんが共同開発した「シルクマッサージブラシ」(左)と「スチーム洗顔タオル」(右)、タオルはスクワラン入りのガーゼと無撚糸のパイルの2面になっているなど、様々なこだわりが!

リキッド、クリーム、プレストタイプ…自分に合ったファンデーションは?

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土台が仕上がったら次はいよいよファンデーション。まずどんなタイプを選べばよいのでしょうか? なんとなく手軽に思えるプレストパウダーよりも、クリームやリキッドなどのほうが肌にフィットし、仕上がりがきれい、と山本浩未さん。「それも、ややハイカバーなものを薄くつける、というのがおすすめです。薄く伸ばしてももちがよく崩れにくいので、特に湯気や汗でメイクが崩れたりするのにあまりメイク直しができないという料理家さんにピッタリ。上からパウダーで押さえておけば、さらにもちがよくなりますよ」。もっと艶やかでナチュラルな肌がいいという人には、クッションファンデーションをブラシでつけるのもおすすめだと話してくれました。

下地とファンデーションでもまだ気になる部分があれば、ハイライターやコンシーラーで最終調整を。「シミやクマなどの“面”の影は硬い練りタイプのコンシーラーをピンポイントでつけます。シミ・クマの色が濃い場合はややオレンジっぽい色みのものを、薄い場合はファンデーションと同じ色を選びます。一方、ほうれい線やマリオネット線など、皮ふが凸凹した“線”の影に対しては、明るい色のハイライターで溝の凹みを明るくして浮き上がらせるようにしましょう」

またベースメイクをきれいに仕上げるためのツールとして、山本浩未さんの一番のおすすめはスポンジ。「スポンジは万能です! 化粧下地を整えファンデーションを伸ばす、つけすぎたところをならす、コンシーラーをなじませるなど大活躍。角を使ったり面を使ったり、滑らせたり軽く叩いたりと使い方もいろいろ。家でのメイク時はもちろん、外出時のメイク直しにも便利です。ポーチにひとつあると便利ですよ」。さらに手早くナチュラルに仕上げられるファンデーションブラシもおすすめだそう!

白浮きしない・ドーランに見えない、色選びのテクニックは?

次に色選びです。ファンデーションの色を間違えると顔と首の間に色差ができて、たちまち厚化粧に見えるということはよくあります。色白肌に見せたくて自分の肌色より明るい色を選ぶ人もいますが、実際はどうなのでしょうか?「頬骨の下から顎のエラのあたりでファンデーションの色を試してください。つまりここにファンデーションをのせれば、頬と首の両方になじむ色がわかるということです」。素肌より明るく見せたいという人は、ファンデーションでなく化粧下地で明るい色を選ぶと、白浮きせずに明るいトーンに仕上げられると教えてくれました。

ファンデーションの仕上げに「血色チーク」をプラス

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料理家にとって好感度の高い肌というのは、健康的なエネルギーを感じさせる肌でしょう。そこに必要なのは血色の良さ。そこで、ファンデーションの仕上げとして、「血色」をプラスするチークが必要だと山本浩未さん。「ピーチピンク色をくるくると頬の丸い部分にのせます。色がはっきりわかるほどでなく、血色を感じる、つまりうっすらという程度が、ヘルシーさの決め手です。あくまで血色としてのチークなので、そのあとポイントのカラーメイクに合わせて好みの色のチークを楽しむのもOK。先にベースメイクとして血色チークをしておくと、あとのポイントメイクがとてもやりやすくなるんですよね」

「木を見て森も見る」が、好感度の高いベースメイクのコツ

蒸しタオルやブラシで土台を整え、下地で悩みをカバーし、ファンデーションで健康的な肌を演出して、しつこい悩みをコンシーラーやハイライターで隠す。そして最後に血色チークをプラス。このそれぞれのステップを「ほどよく」行うことで、健康的で好感度の高い肌が生まれます。「つい至近距離で鏡を見て、このシワが気になる、このシミを消さなくては、とにらめっこしてしまいがちですが、全てを消し去ろうとすると不自然なメイクになったり、崩れたりしやすく、午後や夕方には悪目立ちしかねません。ある程度カバーしたら、腕を伸ばして鏡を見、その距離から見て気になるかどうかチェックしましょう。腕1本分の距離で気にならなければOK」。また、ベースメイクだけで100点を目指さないことも重要だと話してくれました。「クマやくすみ、しみ、ほうれい線など肌のアラはベースメイクで目立たなくし、ポイントメイクで魅力的なところをアップさせて、そちらに注目を集めるようにしておく。これが不自然な厚化粧にならずに好印象な美肌になれる秘訣です」

ベースメイクに必要なアイテムのまとめ

このプロセスを完成させるために用意しておくべきアイテムをチェックしましょう。

  • 蒸しタオル用のタオル
  • 肌悩みや求める機能に合った化粧下地
  • ファンデーション(リキッドやクリームなどがおすすめ)
  • ファンデーション用のスポンジまたはブラシ
  • 血色カラーのチーク
  • 点/面の悩みを解決するコンシーラー
  • 線の悩みを解決するハイライター

いかがでしょうか?今までベースメイク=ファンデーション単品と考えていた方もいたのではないでしょうか?一気に全部を用意できなくても、必要なアイテムをプラスして、仕上がりをアップさせていきましょう。

番外編:忙しくて長い1日、崩れ予防&お直しのコツは?

プロ技! 山本浩未さん直伝、好感度が上がるベースメイク方法&コツ【好感度アップコラム】

レッスンで火を使ったり、たくさんしゃべったりと、料理家さんはメイク崩れしやすいもの。レッスンの合間も生徒から質問攻撃にあったりすると、化粧室に行く時間さえないことも。そんなときのための“サッとお直し”のコツを伺いました。「ベースメイクが崩れてしまった場合は、オフして直すのが手っ取り早いとはいえ、アイメイクやリップメイクまでオフする必要はありません。ベースメイクのヨレてしまった部分や気になるところだけ、コットンになじませた美容液や乳液でざっと拭き取ります。その後、拭き取ったところにファンデーションやパウダーを薄く重ねれば、簡単できれいにリフレッシュできます。そこまで崩れていない場合は、気になるところにスポンジを軽く滑らせてなじませるだけでOK。特に鼻の周りや口の周り、フェイスラインなどの“端っこ”にファンデーションやパウダーのヨレやテカリがでていないかチェックしてきれいにしておけば、清潔感がキープできますよ」

今までやっていたベースメイクとはステップも加減も180度違っていた、という人もいるのでは? 決して難しいテクニックではないので、ぜひ試してみて。きっと肌に自信がもてますよ!

撮影/野地康之 取材・文/吉野ユリ子

プロフィール

話を聞いた人 山本浩未さん(Hiromi Yamamoto)

ヘア・メイクアップアーティスト。広島県福山市出身。資生堂美容学校卒業後、資生堂ビューティークリエーション研究所にてヘア・メイクアップアーティストとして宣伝、広報、商品開発、教育などに従事。1992年フリーとなる。「今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信するメイクアップの第一人者。メイクのみならず、気持ちが元気になるポジティブな美容理論が好評。

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