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好感度UP!料理家ベースメイクの極意

スキルアップ
2018年05月21日

働く女性にとって、メイクは今やビジネスマナーの一部といってもいいほど。「直接仕事には関係ないから」と、すっぴんやおざなりのメイクで仕事に向き合うのは、避けたいものです。今回は、モデルやタレントなどプロに向けたメイクはもちろん、一般女性に向けて書籍や雑誌での提案も行う、人気のヘアメイクアップ・アーティスト、山本浩未さんに、料理教室を営む人におすすめのメイクアップ方法を伺いました。まずは「ベースメイク編」です。
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白浮きしない・ドーランに見えない、色選びのテクニックは?

次に色選びです。ファンデーションの色を間違えると顔と首の間に色差ができて、たちまち厚化粧に見えるということはよくあります。色白肌に見せたくて自分の肌色より明るい色を選ぶ人もいますが、実際はどうなのでしょうか?「頬骨の下から顎のエラのあたりでファンデーションの色を試してください。つまりここにファンデーションをのせれば、頬と首の両方になじむ色がわかるということです」。素肌より明るく見せたいという人は、ファンデーションでなく化粧下地で明るい色を選ぶと、白浮きせずに明るいトーンに仕上げられると教えてくれました。

ファンデーションの仕上げに「血色チーク」をプラス

プロ技! 山本浩未さん直伝、好感度が上がるベースメイク方法&コツ【好感度アップコラム】
料理家にとって好感度の高い肌というのは、健康的なエネルギーを感じさせる肌でしょう。そこに必要なのは血色の良さ。そこで、ファンデーションの仕上げとして、「血色」をプラスするチークが必要だと山本浩未さん。「ピーチピンク色をくるくると頬の丸い部分にのせます。色がはっきりわかるほどでなく、血色を感じる、つまりうっすらという程度が、ヘルシーさの決め手です。あくまで血色としてのチークなので、そのあとポイントのカラーメイクに合わせて好みの色のチークを楽しむのもOK。先にベースメイクとして血色チークをしておくと、あとのポイントメイクがとてもやりやすくなるんですよね」

「木を見て森も見る」が、好感度の高いベースメイクのコツ

蒸しタオルやブラシで土台を整え、下地で悩みをカバーし、ファンデーションで健康的な肌を演出して、しつこい悩みをコンシーラーやハイライターで隠す。そして最後に血色チークをプラス。このそれぞれのステップを「ほどよく」行うことで、健康的で好感度の高い肌が生まれます。「つい至近距離で鏡を見て、このシワが気になる、このシミを消さなくては、とにらめっこしてしまいがちですが、全てを消し去ろうとすると不自然なメイクになったり、崩れたりしやすく、午後や夕方には悪目立ちしかねません。ある程度カバーしたら、腕を伸ばして鏡を見、その距離から見て気になるかどうかチェックしましょう。腕1本分の距離で気にならなければOK」。また、ベースメイクだけで100点を目指さないことも重要だと話してくれました。「クマやくすみ、しみ、ほうれい線など肌のアラはベースメイクで目立たなくし、ポイントメイクで魅力的なところをアップさせて、そちらに注目を集めるようにしておく。これが不自然な厚化粧にならずに好印象な美肌になれる秘訣です」

ベースメイクに必要なアイテムのまとめ

このプロセスを完成させるために用意しておくべきアイテムをチェックしましょう。

  • 蒸しタオル用のタオル
  • 肌悩みや求める機能に合った化粧下地
  • ファンデーション(リキッドやクリームなどがおすすめ)
  • ファンデーション用のスポンジまたはブラシ
  • 血色カラーのチーク
  • 点/面の悩みを解決するコンシーラー
  • 線の悩みを解決するハイライター

いかがでしょうか?今までベースメイク=ファンデーション単品と考えていた方もいたのではないでしょうか?一気に全部を用意できなくても、必要なアイテムをプラスして、仕上がりをアップさせていきましょう。

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撮影/野地康之 取材・文/吉野ユリ子

プロフィール
話を聞いた人 山本浩未さん(Hiromi Yamamoto)
ヘア・メイクアップアーティスト。広島県福山市出身。資生堂美容学校卒業後、資生堂ビューティークリエーション研究所にてヘア・メイクアップアーティストとして宣伝、広報、商品開発、教育などに従事。1992年フリーとなる。「今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信するメイクアップの第一人者。メイクのみならず、気持ちが元気になるポジティブな美容理論が好評。