
ヘア・ポイント2)額も一部分は必ず出すべし
ポイント1の顔まわりの髪と近いのですが、ぜひオープンにしてほしいのが“額”。額は清潔感のバロメーターになります。額を隠すとミステリアスな雰囲気を演出できますが、料理家として一般的にそれは必要のないことでしょう。「おいしそうな料理を作る人が登場する映画が好き」という倉田さん。「『大統領の料理人』や『幸せのレシピ』などの主人公も、みんなすっきりと額を出していました。真剣に料理に向かっている感じが伝わってきますね。額の形や横皺を隠したい人もいるかもしれません。その場合も、下の写真の料理家の西岡麻央さんのように、前髪に分け目をつけて一部分でも額をのぞかせるようにすることをおすすめします」。

料理家の西岡麻央さん。「スッキリひとまとめにしていながらトップには少しやわらかさを出し、前髪はおでこをしっかり見せていますね。プロ意識を感じさせながらも親しみやすさも生まれるヘアスタイルではないでしょうか」(倉田さん)。
ヘア・ポイント3)メッシーバン(ゆる巻きシニヨン)は度合いに注意
今流行りの、ナチュラルに崩したようなアップスタイルはゆる加減に注意が必要でしょう。レストランを例にすると、ホールに立ってお客様とコミュニケーションをする人なのか、厨房で調理をする人なのか、と考えたときに、調理側の人(つまり料理家の立場)であるならば、やはりシンプルにまとめているほうがいいかもしれません。下の写真のように、“くるりんぱ(一度しばった髪の毛先をくるりとまとめた部分の上部から内側に引き出してまとめる髪型)”でゆるやかな動きを出したり、ひとまとめにしたあとに少しトップの髪を引き出してふんわり感を出す程度が良いのでは、と倉田さん。
ヘア・ポイント4)ゴムの使い方で可能性が広がる
ゴムは髪をしばった根元できゅっと結ぶもの、と思っている人も多いかもしれませんが、ゴム使いひとつで、見た目の印象を大きく左右できます。黒や透明のポリウレタン製のヘアゴムがあり、最近ではドラックストアなどでも市販されていますが、これはとても便利。例えば根元から3cmほど空けて結ぶ、5cm空けて結ぶ、などと変化をつけて試してみてください。低い位置で結んでからギュッと締め上げると、たわみが出て程よいゆるヘアに仕上がったりもします。サイドを三つ編みや編み込みにしてから中央で1本に結ぶなどすると、きゅっとまとった清潔感に華やかさをプラスできますが、そんなときもゴムが大活躍します。

料理家の長谷川智恵子さん。「前髪を下ろしていてもカールを入れて斜めに分けていると清潔感があるでしょう? サイドをねじって後ろにまとめているようですが、少し動きが入るだけでイキイキしますね」(倉田さん)