
ヘア・ポイント5)どうしてもヘアセットが苦手なら、帽子に頼るのも手!
どうしてもヘアセットがうまくできないという人は、帽子やヘアアクセサリーをトレードマークにしてしまうという方法もあります。洋食ならコック帽、和の家庭料理なら三角巾やターバンなどを使ってアレンジしてもいいでしょうし、ベレー帽やハンチング、つばの狭いハットなら邪魔になりません。「髪が落ちるのも抑えてくれるし、相手に印象深く覚えてもらうのに役立つこともあると思いますよ」と倉田さん。
ビジネスシーン別・好感度の高いヘアスタイルはこれ!
料理家にとってのビジネスシーンには、ふだんの料理教室をはじめ、出版社やテレビ局、レシピを提供する店舗施設や食材メーカーなどとの打ち合わせ、そして実際にテレビやイベントに出るなど、さまざまな状況が考えられます。それぞれの場面でどんなことに注意してヘアをセットするとよいのでしょうか。倉田さんにアドバイスをいただきました。
シーン1)料理教室でのレッスン
毎日のことなので手が回らない人も多いかもしれませんが、ヘアスタイルは自分が想像する以上に周囲にメッセージを伝えているということを知っておきましょう。自分が周りからどんな料理家として見られたいのか、そのイメージを固めておくことが大切だと倉田さんは言います。和食や洋食、中華などでも違ってくるでしょうし、家庭料理なのか、おもてなし料理かなどでもまた雰囲気は異なるでしょう。料理のジャンルを超え、“孤高の料理人”のようなカリスマ的な雰囲気を出したいのか、コミュニケーションしやすい親しみ感を出したいのかといった違いもあるのでは。ヘアスタイルを考える際に重視すべきなのは、髪型よりもタッチ(質感)。ふんわり感か、ビシッと感か、見せたいイメージについてよく考えてみましょう。
シーン2)企業やメディアとのミーティング
食品メーカーや百貨店の担当者には、スーツやジャケットスタイルの人も多いかもしれません。同じくらいビジネスライクな雰囲気を目指す必要はないのですが、ある程度常識を踏まえた「きちんと感」を演出することで、共に働く相手として信頼されるでしょう。カジュアル感よりは「きちんと感」を重視し、前述したように特に顔周りや額はすっきりとさせておいたほうが確実のようです。
シーン3)テレビや雑誌に出演するとき
メディアに出る時は、料理だけでなくあなた自身にもスポットライトが当たる場面です。そんな時は、教室でのレッスン時同様キャラクター作りも重視すると共に、テレビであれば不特定多数の人が観ること、雑誌なら読者層など、見ている側の気持ちも少し意識してヘアセットしてみるといいでしょう。ビジネスの現場では「きちんと感」が優先ですが、表に出る場面では少し「崩す技」も取り入れるほうが、見せたい雰囲気の選択肢が広がります。
また、テレビや雑誌などの撮影がある時はヘアスタイリストがついたり、サロンに行ってから挑むという人もいることでしょう。スタイリストには、どんなふうに見られたいのか、やわらかさ加減やビシッと加減、出演してどんな作業をするのかなど、できるだけ細かく伝えることがおすすめ。情報があればあるだけ、スタイリストとイメージを共有することができます。