人気ネイリスト高野尚子さん直伝。料理家のためのネイル術 【好感度アップコラム】

料理家は何かと手元が注目される職業。年を重ねた場合、すっぴんの爪は不健康に見えることもあるし、かといって「料理をする手にネイルはNG」と思う人も多そうで、どうすべきか迷うところ。そんな料理家ならではの手元の悩みについて、人気のネイルサロン「ネイディーンネイルズ」を主宰するトップネイリストの高野尚子さんが答えてくれました。

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2018年08月20日

ネイルをして料理するのはOKか、NGか?

料理をする人にとって、ネイルカラーをすべきか、やめるべきかは迷うところ。「料理家の爪にネイルカラーが施されているとき、それを見る人の感じ方は本当に人それぞれ。だからこそ、その日の仕事の予定に応じて、イメージを整えることが大事でしょう」と高野さんは話してくれました。

「男性だと、色のついた爪で料理をすること自体を嫌う人も多いですから、いわゆる“一般的な男性向け”の料理教室なら、何もつけていない方が良いかもしれません。一方、若い女性向けで、テーブルコーディネイトやケーキ・クッキーなどのデコレーションのレッスンを行うなら、指先でも楽しさやセンスを感じさせるのも多少はありではないかと思います。ラグジュアリーなサロンスタイルレッスンの場合も、先生は“おもてなしをする立場”として優雅な手元であってほしいこともありますよね」

このように、状況によって臨機応変な対応が大事だというのが、高野さんがこれまでさまざまな職種のお客さまからのオーダーに答えてきた結果、たどり着いた答えだといいます。

「ネイルカラーには、指先の荒れや汚れをカバーしてくれる効果もあります。なので、マナーやお手入れの延長線上の範囲で、あまり爪は長く伸ばさず、色もあまり強くないものを選ぶと良いでしょう」

選ぶならベージュ〜ピンク系の肌なじみの良い色が正解

ネイディーン高野尚子

ヌーディな乳白系の色味は日本人の手元をきれいに見せる効果が。

素の爪の色が悪かったり、表面がでこぼこしていたりすると、他人に不衛生な印象を与えるもの。それならいっそ、薄いカラーを塗っておく方が好印象につながると高野さんはいいます。

「最近人気のスモーキー系のベージュやピンク、グレートーンを選べば、日本人の肌になじみがよく、指先がすっと長く見えて美しい手元を作ることができます。ペールトーンの薄い色がいいなら、マットタイプより自爪の色を感じさせるヌーディな乳白色系を選べば肌なじみが良く、好印象でしょう」

料理家のネイルデザインは最小限が鉄則!

カラーデザインについては単一色かグラデーション程度にとどめておく方がいいでしょう。「逆フレンチ(ヌーディ―カラーを塗った爪先に白いラインを入れる“フレンチネイル”デザインの逆バージョン)」のようにして、ピンクベージュ系メインカラーの同系色、または白やサテンっぽい銀色でごく細いラインを根元に1本入れるのも清潔感があっておすすめだと高野さん。逆に、華美なデザインはすすめないとのこと。

「ストーンを使うなど、立体的な装飾は料理家であれば避けるべきでしょう。あくまでシンプルなデザインを心がけて」

また、長さについては「あまり長くしないのが基本。その方の爪にもよりますが、先の白い部分が1mm残っているくらいがいいでしょう。食材などが入り込まないくらいの短さが目安です。調理に差し支えがあるほど短くする必要はありません」

「はげたネイル」はNG。忙しい人にはジェルネイルがおすすめ

ネイディーン高野尚子

いくら指なじみの良い色を選んでも、それがはげかかっているのは絶対にNG! だらしない印象を与えてしまうのと同時に、「料理にはがれたネイルが入っているのでは?」という不安も抱かせてしまいますから、絶対に避けたいものです。

「もしネイルカラーが取れかかっていることに気づいたら、とにかくすぐにオフすること。忙しい方の場合、まめに塗らないとはげてしまうネイルポリッシュ(マニキュア)よりは、もっと丈夫で見た目が長持ちするジェルネイルもおすすめです。ジェルネイルはオフの仕方を間違うと爪を傷めてしまうこともありますが、本来、爪を保護する働きもあるので、水仕事が多く、水分や油分の奪われがちな料理家の方の爪の乾燥を防いでくれます」

さらに、指先をいたわる配慮も必要です。

「洗い物をするときやお風呂掃除などの家事を行うときはゴム手袋を使ったり、乾燥を助長しやすい温水はあまり使わないようにすると効果的。また、日頃から引き出しや瓶のふたなどを開けるとき、爪先ではなく指の腹を使うようにするなど、心がけてみてください。爪が傷みにくくなると同時に、仕草が美しくなり、結果的に美しい手元と印象につながります」

きれいな爪は料理家の重要なパーツ。日頃のお手入れを大切に

ネイディーン高野尚子

手前のエルボの「ハッピーオマモリバーム」、中央のアルガンオイル「メルヴィータ ビオオイル タッチオイル」は、髪にも唇にもネイルにも使えるすぐれもの。右の2品はOPIのキューティクルオイルと佐藤製薬のリペアセラム。

常に手元を見られる職業という点では、料理家は“過酷な環境下にある手タレ(手元専門タレント)”のような側面もあります。よって、爪がいつもつややかに健康であることは重要。

「ダメージにさらされやすい中できれいな状態を保つには、こまめなお手入れが重要です。爪の両脇や生え際などの周辺が固くなりがちで、ここが固くなると美しさが損なわれるので、お風呂上がりにベースコートの上から爪の美容液をぬり込んでおくといいでしょう。他にもハンドクリームやバームなどは、教室の合間などにこまめに塗るのがおすすめ。オーガニックのもので唇に塗ってもいいものを選べば安心です」

移動中やリラックスタイムは手袋で保護を

ネイディーン高野尚子

ルナ・ルーヴァの手袋はしたままでスマホも使えるという実用性の高いアイテム。中央の同じくルナ・ルーヴァのスキンローションはもともと医療の現場で使われていたというものでべたつきもなく使いやすい。右のメルヴィータのローズオイルのミストは全身用。シュッとひと吹きで引き締め効果が。

さらに仕事以外の時間にも積極的なケアをすべきだと高野さんはいいます。

「常にローションで潤いをキープしつつ、保湿用の手袋などで保護しておくといいでしょう。とはいえ、いつでも料理できるよう、ローションなどはベタつかないタイプを選ぶことがポイントです」

二枚爪は料理家の職業病。伸びてきたらヤスリでケア

ネイディーン高野尚子

ウカのベースコート(左の2本)はほんのり色がつくので、爪を休ませたいときにこれだけ塗っておけばOK。OPIの「ジェルブレイク」(右2本)は、ジェルを使わない時期に爪を保護してくれる役目が。

また、爪が伸びてきたらこまめにお手入れをするのも重要なポイントです。

「長い爪は不潔な印象を与えます。爪が弱い人は、爪切りを使い続けると、爪に無理な負荷がかかって二枚爪の原因になることもあるので、爪を整えるときは、やすりで優しく削るようにするのが理想です。爪切りを使うならお風呂上がりの爪がやわらかい時に、切れ味の良い爪切りを使ってください」

また爪先の乾燥も二枚爪の原因。これについても、高野さんからコメントが。

「爪は3つの層でできているのですが、先端部分が乾燥するとその層が分かれて2枚爪になってしまうんです。水仕事は乾燥が進みやすいので、特に注意してほしいところですね」。素の爪で過ごす人は、トップコートなどで爪全体を保護したり、クリームやオイルをこまめに塗るようにしましょう。

週に1度はスペシャルケアでさらに手元をランクアップ

ネイディーン高野尚子

貝印の「キューティクルエッセンス」と「キューティクルリムーバー」、そしてプッシャーがポーチに入ってセットになったもの。甘皮のお手入れに。

日頃のお手入れとは別に、週に1度、もしくは時間ができたタイミングでもいいので、キューティクルケアを行っておけば万全です、と高野さんは言います。

「素の爪で過ごす人は特に、です。ネイルカラーでごまかせない分、素の状態を常にベストに保っておくにはケアが大切。お風呂に入って爪の周りがやわらかくなっているときにプッシャーで爪の根元の薄皮を押し、ガーゼなどで優しくこすると爪の輪郭がきれいになります。その後、キューティクルエッセンスやオイルで保護しておきましょう。甘皮は人によって伸びやすい人、あまり伸びない人と個人差がありますが、少しケアするだけでもかなり手元の印象が変わるので、ぜひトライしてみてください」

手の形に自信がなくても、ネイルでカバーできる!

実は意外に手の形にコンプレックスを持っている人は多いもの。それが原因で料理家として引っ込み思案になってしまうようなら、今すぐ解消すべきです。高野さんから最後にメッセージが。

「指が短い、曲がっている、爪が短い、反っている、ガタガタしているなど、手元の悩みは人によってさまざまですが、ネイルのデザインを借りれば、かなりカバーできるんです。私自身も指にコンプレックスがあったのがこの仕事に就いたきっかけです。コンプレックスがなくなることで、もっと自信を持って仕事をできるようになれば、仕事の幅も広がるのではないでしょうか」

 

いかがでしょうか。料理家はネイル厳禁! と、爪のケアをあきらめるのではなく、シーンに応じたネイルカラーを取り入れたり、こまめなお手入れで美しい手元を保つことも重要だということがわかりました。美しい手元から美しい料理が生まれる様子は、生徒の皆さんにとってもいっそう豊かな時間につながるはず。ぜひネイルケアを始めてみてください。

撮影/山下みどり 取材・文/吉野ユリ子

話を聞いた人;高野尚子さん(Naoko Takano)

「ネイディーンネイルズ」トップネイリスト。ファッションとリンクしたネイルアートの第一人者として、雑誌、広告等で幅広く活躍。上質なネイルアートは数多くのモデルやアーティストに支持され、来日セレブのネイルを手がけることも。最前線のリアルな美容情報を伝える美容賢者として、TV、ラジオ、講演、企業ビューティアドバイザーなど、ネイル以外のフィールドでも幅広く活躍中。http://www.nadine.jp

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