シミやソバカスも含めて「素肌感」を上手に出す
メイクの面でも大切なのは清潔感。
「粉っぽいマット肌ではなく、みずみずしい印象に仕上げた方が良いかと思います。シミやソバカスなどもあまり無理に隠さず、素肌感を思わせる方がナチュラルでよいのではないでしょうか」。
アクセサリーなどの小物はつけない方がいいけれど「メガネやターバンなどは逆に印象がよくなるのでは?」と中嶋さん。
「伊達メガネやターバンなどでキャラを固定化して、印象を作るのも良いと思います。ただし、メガネのレンズは撮影の時反射するので、プロフィール写真撮影用にレンズを抜いたメガネがあると便利ですよ」
自然に自分らしさを伝える「料理持ち」写真
身支度ができたらいざ撮影に。でもカメラの前でどんなポーズをとればいいのかまず迷うところではないでしょうか。
「男性の場合は胸の前で腕を組む定番ポーズが決まりますが、女性で同じポーズをすると堅苦しい印象になります。写真慣れしていない人のための収まりがいいプロフィール写真の例としては、出来上がった料理を手に持つポーズもおすすめです。何料理の専門家なのか、さらに合わせる食器でオーガニック系かおもてなし系か、などのテイストもひと目でわかります。プロフィール写真というのは、細かいプロフィール情報なしに、名前と写真だけで独り歩きする場面も少なくないので、服装も小道具もすべてプロフィールの一部のつもりで厳選しましょう」
料理を手にした写真で、ジャンルのイメージが限定されすぎるのが嫌だという方は、野菜を切っているところや、盛り付け中、あるいは野菜や、鍋、おたまなどを持ったシーンもおすすめとのこと。
「海外の素敵なマルシェに行ったり、国内でも海外みたいなマルシェを訪れるシーンがあったら、お店の食材を手に取り、プロフィール写真用を意識して撮影しておくのもいいと思います」
お芝居をするように、100%なりきることが大事
さらに表情や目線ですが、ここではいい表情のために、「シチュエーションをしっかり作り込んでその状況になりきること」が大切だと中嶋さん。
「例えば料理を手に持っているなら、一番料理を提供したい大好きな相手を具体的に想像して、その人が目の前に立っている状況を思い浮かべ、“お待たせ!できたよ!”などのセリフを心の中で実際に言ってみましょう。しゃべっている途中は口の形が決まらないので、口元はあくまで微笑んだ形のまま。セリフは心の中で唱えましょう。嘘っぽいと逆効果になるので、本当にそのようなシーンを思い浮かべ、なりきることが大事です」。
写真はカメラ目線でなくていいけれど、カメラのすぐ横を見るくらいの位置で、角度をつけたとしても正面から45度程度まで。顔立ちや表情がわかることが大事だと教えてくれました。