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中嶋マコトさん 上手な写真の撮られ方

スキルアップ
2019年07月17日
「料理は得意だけれど、写真は苦手」という料理家の方は決して少なくありません。でも今の時代、やはり写真で最初の一歩が決まってしまうことも多いのが現実です。そこで今回はモデルの中嶋マコトさんに、自分らしく素敵に写真に写るテクニックを教えてもらいました。

話している最中の顔は誰でもブスになる?!


写真を撮られるシーンは、プロフィール写真だけではありません。イベント登壇中や料理教室開催中でも写真を撮られることはあるでしょう。
「まず、講演などで話している途中の写真は、誰でもほぼ間違いなくブスに写ります(笑)。これはモデルや女優さんなどでも同じです。もし小さい教室などで撮影をコントロールできるなら“講義中の講師の撮影はお控えください”と伝えておくのもいいと思いますが、そうできないことが多いでしょう。無意識のうちに撮られた写真をSNSなどで見かけて残念な表情に写っていたとしたら、これはもう、クヨクヨ気にしないのが一番です」
それよりも、本気で挑めば必ずいい表情になる、と中嶋さん。
「この料理をみんなに食べてほしいとか、このレシピを多くの人に伝えたい、という気持ちを改めて強く思ってから登壇しましょう。その熱意は不思議なほど写真に写るものです」

イベントやレッスンの時特有の「撮られ方」ポイント


講演や料理教室のときのヘアメイクについては、プロフィール写真を撮る時とは別の注意点があるそうです。
「料理をしたり話したりしていると、髪の乱れやメイク崩れのリスクがあるということです。ヘアが崩れてくると一気に疲れた印象になるので、ふだんは使わない人でもこういう時はスプレー式のヘアセット剤などで固めておく方が心置きなく仕事に臨めます。また、イベント時のメイクは会場の照明や料理の熱や湯気でアイラインやマスカラが崩れやすいので、ウォータープルーフの崩れやにじみに強いタイプを選ぶのが得策です。もちろんリップも歯についたりするものは厳禁です。メイク崩れは何より不潔な印象を与えるので、料理家のみなさまは、撮影の有無に関わらず特に注意してください」
また、調理は思った以上に前かがみになるため「注意しなくてはいけないのが頭頂部」、と中嶋さん。
「頭頂部というのは本人からは見えづらい場所なので忘れてしまいがちなんですが、思った以上に人目につくものです。白髪染めをしている人で、生え際に白髪が混ざっていれば、隠すためパウダーなどでリタッチしておきましょう。また、薄毛を気にしている人も注意して。トップライトが当たると頭皮が光って余計に薄く見えることがあるんです。分け目に黒いパウダータイプのアイシャドウをのせる、分け目の位置を変える、前髪をポンパドールにして上で留めて隠すなどの工夫をしておきましょう」。
ターバンやバンダナなどを使うのもおすすめ、と教えてくれました。

生徒さんと撮影するときは「ボディタッチ」がおすすめ


イベントやレッスンの後、参加者の方や生徒さんから「一緒に写真を」と言われることもあるでしょう。そんな時の写真の撮られ方にもコツがあるそうです。
「この時も手のやり場に困ると思いますが、絶対に避けたいのはピースサインなど、子供っぽい仕草に逃げること。近くに料理や食材、レシピなどがあれば、それを持つのが一番です。何もないときは、一緒に写真を撮る生徒さんや参加者の方の肩に手を添えるなどするといいのではないでしょうか。打ち解けた雰囲気の写真に仕上がりますよ」
プロフィール写真で、イベント会場やレッスンで、ちょっとした工夫や心構えで写真写りがずいぶん変わりそうです。ぜひ試してみてください。

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撮影/yOU 取材・文/吉野ユリ子

お話してくれた人
中嶋マコトさん
モデル·ビューティジャーナリスト・アロマアドバイザー·気学鑑定士。モデルとして雑誌·広告·CMなどで活躍。その経験から培った知識をいかし、ビューティジャーナリストとしても 雑誌·web·イベント·TV·ラジオ等、多方面にて活躍中。繊細な感覚から生まれる、カラダにやさしい美容·食·ファッションの提案や連載には定評がある。近年では、アロマテラピーアドバイザーや気学鑑定士の知識を活かしたビューティ発信を行なっていて、そのユニークなアドバイスが多くの女性から支持を得ている。