自由なアングルで臨場感のある撮影ができる「スマホ内蔵カメラ」の魅力
写真家として雑誌や広告を中心に活躍している福田さん。「スマホで撮影なんて」と考えているかと思いきや、「スマホにしか出せない臨場感があります」とスマホ肯定派。フードディレクター・野村友里さんの著書『Tokyo Eatrip』では、フォトグラファーとして参加していますが、なんとこの本、撮影はすべてスマホで行ったのだとか。
「スマホは人物撮影の場合、撮られる側にとっても抵抗感がなく、相手にすっと入っていける魅力があります。静物撮影でも、撮る側にとって、まるで体の一部のように自由に撮影できる身体性の高さは大きな特徴。一眼レフカメラなら基本的に両手を使わないと撮影できませんが、スマホなら片手で背伸びをしても撮れます。アングルの可能性がものすごく広がりますね。例えば料理を撮影する場合も、どうぞ、と料理が提供された時の、その目線のままに表現することができると思います」
スマホカメラで写真を撮る時の基本的な撮り方
そんなスマホカメラでの撮影の魅力を最大限生かすために、押さえておきたい基本テクニックを福田さんに聞きました。
テクニック1)スマホカメラのレンズを綺麗にする
レンズが汚れているのは問題外。メガネ拭きのような柔らかい布で拭きましょう。「レンズももちろんですが、スマホの画面が汚れていたり割れていたりしている人、多いですよね。被写体をきちんと見るために、画面もいつも綺麗にしておきましょう」
テクニック2)スマホカメラのグリッド線を表示する
縦横のマス目のような表示をする「グリッド線」。例えばiPhoneの場合なら、設定の画面からグリッド線の表示を設定することができます。「スマホでは水平を測るものがないので、表示しておくと便利です」