西丸かおりさん主宰「西丸料理教室」【人気料理家のレッスン拝見】

さまざまなジャンルの料理教室の先生が集う「Kai House Club」。それぞれの個性を活かしたレッスンで多くの生徒を集める現場にお邪魔し、その人気の秘密を探ります。料理教室を探している人はもちろん、料理教室を主宰する先生たちにとってもヒントになる要素が満載です。

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2019年01月17日

温かみのある、クラシカルなフランス料理を学べる

家庭でも再現しやすい本格的なフランス料理を学べる、料理家の西丸かおりさんが主宰する「西丸料理教室」。フランスの伝統的な技法をベースにした、上質な素材を使ったシンプルな料理と、黄金レシピによるお菓子作りを身につけることができます。

3人のお子さんがいる西丸さんが教える料理のモットーは、「子どもが3人いても、家庭で無理なく作れるフレンチ」。繰り返し試作を行い、工程をそぎ落としながら本格的な味と見た目に仕上げることができる料理は、多くの生徒たちの家庭で普段の夕食にも、そして特別な日のおもてなしレシピとしても定着しているようです。

西丸さんは、大学時代のフランス留学を機にフランス料理に目覚め、卒業後は一般企業に勤務しながらフレンチとワインの勉強をスタート。その後、退職してフランスへの料理留学を経て、1999年に料理教室を始めました。当時は個人で営む料理教室は今よりも多くなく、大手の料理教室のようにスタジオではなく、個人の自宅のキッチンにて少人数にて受講できるスタイルが生徒たちに好評でした。

若くして独立したため、料理講師としてのキャリアはすでに20年になりますが、常に勉強を怠らずに新しいことを吸収し、同じレシピを2回以上教えたことはないといいます。また、5年前からは、シェフやクリエイターたちとのコラボレッスンや、旦那様の駐在によるアメリカ滞在での経験などを活かしたスペシャルレッスンなど、特別企画クラスも開始。フランス料理と特別企画レッスンを隔月で行っています。

生徒の家庭での再現率と、リピート受講率の高いレッスンとは?

取材でお邪魔したのは、奇数月に行われている「シンプルクラシックフレンチクラス」。前菜、メイン、デザートを合わせた5品を実習した後、テーマに合わせたテーブルスタイリングで、ワインとともに試食ができます。この日は、年末年始のパーティーシーズンに大勢で楽しみたい、華やかな料理がずらり。牛ヒレ肉、鴨のフォアグラなど、特別な日に相応しい食材を使い、その持ち味を活かしたスペシャルレシピが披露されました。

各料理の工程は、それぞれフランスの伝統的手法と、家庭で再現しやすいアレンジ法を同時に解説。また、質の良い素材選びのために、食材のおすすめの産地、ブランド、購入場所なども丁寧に解説されます。おいしい料理を作るには、質の高い食材選びが重要ですが、各食材の理想的な色、香り、大きさ、かたさなどを実際に触れて学べるのも、料理教室ならでは。また、一部の食材は西丸さんが生産者や専門店から買い付け、それを生徒がオーダーすることも可能だそうです。

前菜の「鴨のフォアグラのソテー」は、バルサミコチェリーソースとともに。フランス産フォアグラを使って贅沢にいただきます。

粉を使わずに、じゃがいものでんぷんでとろみをつけた「グラタン・ド・フィノワ」。生徒たちが、その食材の活かし方と調理法に新鮮な驚きを受けたメニュー。

「牛ヒレ肉のパイ包み焼き」は、低温調理したローストビーフを、サックリしたパイ皮でドレスアップ。

マンケ型を使って焼き上げた「コート・ド・ローヌの雪降るクリスマスケーキ」。フランス版 “シュトレン” のようなケーキで、生地にドライフルーツをたっぷり混ぜ込んでいます。

生徒の中には、15年以上前から通うリピーターも、その日初めて参加するという人もいますが、特に分け隔てなく同じレッスンを受講します。年代も20~70代までと幅広く、料理の知識や経験もバラバラですが、西丸さんが生徒に満遍なく声をかけ、作業をバランス良く振り分けるため、誰もがすぐに打ち解けている様子。習える料理のクオリティに加え、先生の穏やかな人柄に惹かれてリピーターになったという生徒の声も多く聞かれました。

一度覚えたら一生もののフレンチの知識や技術を、穏やかな空気の中で学びたい人には、特におすすめしたい教室です。

先生はどんな人?

大学在学中のフランス留学を皮切りにアメリカ、イギリスなどで現地の食や文化を学び、1999年に料理教室を始めたのはニューヨーク・マンハッタンだったという国際派。伝統を重んじる重厚な料理と、チャーミングなお人柄のギャップも人気です。

生徒の声

  • 「口コミで知り、西丸先生のお教室に初めて来たのは9年ほど前。子どもがまだ小さくて、お友達やその家族と行き来することが多く、簡単にできてちょっと特別なものが作れるようになりたいと思って通うようになりました。先生のお料理は、前日に用意できて、その日にぱっと出せるものが多く、おもてなしのレパートリーがたくさん増えました」(牧野奈央さん)
  • 「今は中学生になった娘の育休中に、何か習い事をしたいと思って通い始めました。何年習っていても、同じメニューが出てきたことはなく、冬の丸ごとチキンでも中の詰め物は毎年変わりました。レシピだけでなく調理のポイントも丁寧に教えてくださり、普段の料理にもいろいろ応用できる。お友達が来たときに先生の料理を作ると、できる人風(笑)になれます」(岩永和枝さん)
  • 「小さいときから料理が好きで、母から習ったり、大手の料理教室にも通ったりしていたのですが、それまで習ったことのない料理を覚えたいと、西丸先生の教室に来るようになりました。私も習った料理は高い確率で再現していて、先月教わったアップルパイは帰宅途中で材料を購入し、その日にすぐに作りました。同じ日に習ったにんじんスープはその翌日に。西丸先生の料理を家で作ると、家族からは『レストランみたい』っていわれます」(小板橋陽子さん)
  • 「13年ほど前に通っていたのですが、先生がアメリカに行っている間はブランクがあり、帰国後は今日が初めての参加。約10年ぶりくらいでしたが、先生がまったくお変わりなく、トークが健在で楽しかったです。10年以上前に習ったチキンのパイ包み焼きは、家族みんなが大好きで、クリスマスに毎年作っていました。また、パイナップルとミントが入ったキャロットラペは、緑黄色野菜が苦手な子どもがにんじんを好きになった思い出の料理で、こちらも我が家の定番です」(村松まみさん)
  • 「初めて参加したのですが、とても楽しかったです。薄切りにしたじゃがいも並べて作るグラタン(グラタン・ド・フィノワ)は、これまで知らなかった調理法で、衝撃的でした。また、鴨のフォアグラソテーのチェリーのソースが、他の料理にもいろいろ使えそうだなって思いました」(野口優子さん)
  • 「お料理が好きなので若い頃からいろいろな料理教室に通いましたが、西丸先生の教室に出合ってからはここだけになっています。それが10年以上前ですね。先生の料理は作りやすく、味もとっても良く、なにより先生の明るいキャラクターが魅力です。生徒全員に上手に話しかけていて、一人で参加しても淋しさを感じないと思います。作りやすいものから再現していますが、習った料理の半分以上は家庭で作っていて、定番化しているメニューも多数。今日習ったパーティー料理は、すべて自宅でも作ってみたいなと思いました」(乗上るみさん)
  • 「この料理教室を知ったのは5年以上前ですが、先生が渡米されるタイミングで申し込むことができず、帰国してレッスンを再開された2018年3月に、ようやく初めてのレッスンを受けることができました。私は主婦としてはベテランで普段作る料理も古いのですが、今日習ったじゃがいもを縦に並べるグラタンや、ワンボウルで作れるケーキなど、新しい料理を覚えられるのがとても楽しいです。独立した子どもたちが遊びに来たときに、作ってあげたいです」(楠本淑子さん)

撮影/井上美野 取材・文/江原裕子

教室主宰者紹介
西丸かおり(サイマル カオリ) さん
料理家。「西丸料理教室」主宰。大学卒業後、広告代理店に勤務しながら料理とワインの勉強をスタート。退社後、「ル・コルドン・ブルー東京校」にてフランス料理・菓子を本格的に学び、NY「ピーター・カンプス」「パーソンズ」などのクッキングスクールで各国料理、パリ「ルノートル本店」「リッツ・エスコフィエ」「ル・コルドン・ブルーパリ校」にて料理と製菓、さらにイギリスにてフラワーアレンジメントを学ぶ。1999年、NYマンハッタンにて料理教室をスタート。2007年に帰国し、2013年に再び渡米。2018年より日本での料理教室を再開。フレンチや各国料理のレッスンを行うほか、フードコーディネーターとしてレシピ開発なども手掛ける。


SCHOOL INFORMATION
名称: 西丸料理教室
エリア: 東京都世田谷区
特徴: 定員6~8名、デモと実習を交えた実践的なレッスン。平日および週末の日中開催で、レッスン内容は月替わり。奇数月に上質な素材を使ったクラシカルなフレンチを学べる「シンプルクラシックフレンチクラス」、偶数月に毎回テーマを設けた「特別企画クラス」が行われる。
URL: http://www.saimaru.jp


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