先生はどんな人?
2009年に、“家族が喜ぶ、何度も使えるレシピ”をコンセプトに料理教室をスタートした馬原さん。料理家になるまでには紆余曲折があったそうです。
「大学卒業後はSE職に就いていました。もともと料理好きで、当時はいろんな料理教室に通っていました。料理好きだったのは家庭環境が大きいですね。我が家は母も叔母も料理家なので、子供の頃から料理は身近な存在で、自然と料理が大好きになりました。SEという仕事もやりがいはあったのですが、やはり料理の仕事がしたいという気持ちが大きくなり、飲食向けコンサルティング会社でフードコーディネーターとして就職しました。さまざまなレストランのメニュー開発などを手がけていましたが、今度は、“おいしいものを伝えたい、料理を教える仕事をしたい”と強く思うようになり、料理教室をしようと一念発起。現在の家は料理教室をやることをふまえて設計したので、キッチンは窓を多くして採光にこだわり、天井も高く開放感のある空間にしました」
レッスンではどのようなことに気をつけていらっしゃいますか?
「レシピは家庭で再現しやすいもの、手に入りやすい食材で作りやすく、家族に喜んでもらえるような味付けにしています。レッスン中は、生徒さんに気持ちよく過ごしていただきたいので、楽しくおしゃべりはしつつ、ポイント解説もしっかりしています。生徒さんは20〜60代と幅広く、お一人で参加される方も多いのですが、ご本人がどんなことをしたいのか、個人の意思を尊重することを心がけていますね。なので、レッスンは基本的に実習形式ですが、作業を見ているだけでもOKですよ。少しでも皆さまの毎日の食卓が、楽しく、美味しい時間になるお手伝いができればと思っています」