
先生はどんな人?
昔からお菓子やパン作りが好きで、お友達を自宅に招いて手料理を振る舞うことが楽しみだったという桑野りささん。喜んで食べてくれる人たちの笑顔を見るうちに、本格的にパン作りを学びたいと思うようになり、大手料理教室に通って、パン専門のライセンスを取得します。
「ライセンス取得後は、先生にすすめられて2006年にパン専門のインストラクターになりました。そのうち、天然酵母のパンに興味を持ち、インストラクターをしながら専門店で約3ヶ月間の研修を受けました。その中で、毎日食べても飽きない優しい味のパンを作りたい、手作りの楽しさを広めたいと思い、2009年に天然酵母パンの教室を始めることができました」
パン教室では、バゲッドやベーグルなど毎日食べたいシンプルなパンから、プレゼントにもなるおしゃれなパンまで幅広く学べるのが魅力。パンだけでなく料理も一緒に習いたい人には、カフェ風のワンプレートを提案するワンプレートレッスンも好評です。
「はじめのうちはレシピ通りに作ることも大切ですが、忠実に作ることにとらわれ過ぎず、料理はもっと自由に楽しんでいいということも、レッスンを通じて伝えていきたいです。その上で大切にしているのは、味のバランス。素材がおいしいと、ついたくさん入れたくなってしまいますが、限度を超えるとバランスが崩れておいしさも半減してしまいます。そのため、私のレシピは素材の量をマックスに設定しているので、引き算をするだけでアレンジできるようになっています。それでも、さらに素材の量を増やしたいという場合は、例えばナッツなら生地に入れる量は変えずに、トッピングにもナッツを使うなど、表現を変えて味をデザインすることを提案しています。私のパン作りの原点は、食べてくれる人の笑顔を見ること。これからも歓声が上がるパンを作って、作り方をシェアしていきたいです」